アマゾン成功の秘訣? 億万長者になっても、ホンダ車に乗り続けたジェフ・べゾス氏

ジェフ・べゾス氏

アマゾンの創業者でCEOのジェフ・べゾス氏は、ビリオネアになった今もホンダに乗っている。

Mark Lennihan/AP

  • アマゾンのCEOジェフ・べゾス氏は、1000億ドル以上の純資産があるが、倹約家だ。
  • 初めて裕福になったとき、べゾス氏はシボレー・ブレイザーからホンダ・アコードにアップグレードした。
  • 倹約はアマゾンのリーダーシップにとって、不可欠な要素の1つだ。それが、顧客の求めるものを届けるという同社の成功につながっている。

ジェフ・べゾス氏は世界で一番裕福な人物だが、1000億ドルを超える純資産を持つ今でも、同氏が乗っている車はホンダのアコードだ。

小売業の巨人アマゾンの創業者は驚くほど倹約家で、スタートアップの時代から同氏はその経費を事細かく見ていた。会社のIPO(新規株式公開)でべゾス氏には大金が入ったが、同氏は倹約家であり続けた。

1999年には、アメリカCBSの番組『60ミニッツ』のインタビューで、べゾス氏は自身のアコードの運転席からボブ・サイモン(Bob Simon)氏に対し、「この車は非の打ちどころのない、良い車だ」と語っている。

このインタビューからはべゾス氏の、麻薬売買や風俗店に挟まれた当時のアマゾンのオフィスに対する倹約ぶりも垣間見える。木製のドアで作られた、汚れたカーペットの上に置かれた同氏のデスクの前で、サイモン氏は、なぜCEOの労働環境がもう少しましなものにならなかったのかと尋ねた。

べゾス氏はこう答えた。「これは、顧客に関係のあることにお金を使うということの象徴だ」

べゾス氏

David Ryder/Getty Images

第2本社の20の最終候補地を公表したアマゾンは、デジタル時代の始まりにオンライン書店として創業したが、最初の20年は儲けが出なかった。アコードの前、べゾス氏はシアトルの街を別の低価格車で移動していた。

「1987年製のシボレー・ブレイザーを運転して、郵便局へ自分で荷物を運んでいた。いつかフォークリフトを持ちたいと夢見ながら」べゾス氏はアマゾンの創業間もない頃について、GeekWireに語った

ブルームバーグによると、19日(現地時間)の時点で、アマゾンの価値は6000億ドルを超え(これは過小評価かもしれない)、べゾス氏の純資産は1090億ドルだ。だが、こうした成功をもってしても、アマゾンでは倹約がリーダーシップの核であり続けているようだ。

同社のウェブサイトは従業員について、こう述べている。「より少ないリソースでより多くのことを実現します。倹約の精神は創意工夫、自立心、発明を育む源になります。スタッフの人数、予算、固定費は多ければよいというものではありません」

アマゾンの倉庫

Sean Gallup/Getty Images

アマゾンウェブサービス(AWS)のシニアVP、アンディー・ジャシー(Andy Jassy)氏は、CRN オーストラリアに対し、同氏も同じように必要のない人件費を削減し、価格を下げ、顧客に還元したいとの考えを示している。

「顧客が価値を見出さないものに、我々はお金を使わないように努力している。これは我々のDNAの重要なパートだ」ジャシー氏は言う。

これにはアマゾンの従業員が出張で飛行機を使う際の、ビジネスからファーストクラスへのアップグレードも含まれる。アマゾンはエコノミークラスのチケット代しか支給しない。もし従業員がアップグレードしたければ、自分で払わなければならない。

ブラッド・ストーン(Brad Stone)氏の著書『ジェフ・ベゾス 果てなき野望(原題:The Everything Store)』によると、2013年の時点では、べゾス氏はまだホンダに乗っていた。だが、同氏は倹約家ではあるが、高い買い物を全くしないというわけでもない。

アマゾン、そしてジェフ・べゾス氏の倹約ぶりは、同社の成長につながっている。第2本社ができても、お金の使い道に注意深くあり続けることは、同社にとって間違いなくプラスになるだろう。

[原文:Amazon's Jeff Bezos continued to drive a Honda long after becoming a billionaire — and it reveals why he's so successful]

(翻訳/編集:山口佳美)

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