家は水道管。「チューブホーム」が香港の住宅問題を解決する?

OPod内に立つジェームス・ロー氏

「チューブホーム」の試作品の中に立つ建築家ジェームス・ロー氏。

James Law Cybertecture

2018年のデモグラフィア・インターナショナル・ハウジング・アフォーダビリティー・サーベイ(Demographia International Housing Affordability Survey)によると、香港は依然として、世界で最も住宅が高い都市となっている。

香港を拠点に活動する建築家ジェームス・ロー(James Law)氏は、自身が考案した小さな住宅なら香港の住宅危機を緩和できると考えている。だが、同氏が考えた住宅は一般的なものとは違う。コンクリートの水道管に、現代の住宅に必要な設備を詰め込んだものだ。

ロー氏の「チューブホーム」を詳しく見てみよう。

OPodと名付けられた「チューブホーム」の広さは100平方フィート(約9.3平方メートル)。ちなみに、車1台分の一般的な駐車場の広さは200平方フィート(約18.6平方メートル)。

OPodのイメージ

James Law Cybertecture


ロー氏の事務所、ジェームス・ロー・サイバーテクチャー(James Law Cybertecture)は、直径約2.5メートルの水道管を使った「チューブホーム」を作った。

OPod内部

James Law Cybertecture


ソファベッド、棚、小型冷蔵庫、電子レンジ、シャワー付きのトイレを備える。

OPod内部

James Law Cybertecture

今はまだ試作品のみ。だが、間もなく販売を開始する予定とロー氏は語った。同氏のチームは現在、チューブホームの建築に必要な許可を市に申請中。

価格は1万5000ドル(約166万円)。安くはないが、香港での新規物件の平均価格を大幅に下回っている。広さ56平方メートルの住宅で180万ドル(約2億円)と言われる。

OPod内部

James Law Cybertecture

出典 :Financial Times

ロー氏は「チューブホーム」は、香港の住宅不足の当座の解決策になると考えている。チューブホームは使われていない場所に積み重ねることができる。例えば、造船所や、

造船所

James Law Cybertecture


ビルの間、

ビルのすき間に積まれたOPod

James Law Cybertecture


高速道路の下にも置ける。

高速道路の下に積まれたOPod

James Law Cybertecture


重さが約22トンあるため、積み重ねた際にボルトなどで固定する必要はない。ロー氏によると、設置費用を抑えることができる。

OPodの設置風景

James Law Cybertecture


「香港では、多くの人々が賃料や住宅費用が極めて高額なうえ、公共住宅が不足しているために、パーテーションで仕切られただけの劣悪な環境で暮らしている」とロー氏は語った。「OPodは安価な解決策」。

OPodのイメージ

James Law Cybertecture


[原文:Hong Kong is so expensive that architects are building 100-square-foot ‘tube homes’ made from concrete water pipes

(翻訳:まいるす・ゑびす/編集:増田隆幸)

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