処方薬ではない? アマゾンのヘルスケア業界参入のカギとは

アマゾン・エコー

Jim Tanner/Reuters

  • 2017年からさまざまな憶測が飛んではいるものの、アマゾンのヘルスケア戦略が今後どうなるかはまだ分からない。
  • しかし、コーウェン・グループ(Cowen)の最新の調査によると、アマゾンのヘルスケア業界参入計画に、処方薬の販売が含まれる可能性は低下しているようだ。
  • 代わりに、同調査はアマゾンが音声アシスタントのアレクサ(Alexa)を使って業界に参入した方がうまくいくだろうと指摘する。「アマゾンが音声アシスタントのアレクサを使って、ヘルスケア関連のいくつかのニーズにこたえていくのは、自然な流れだろう」

アマゾンのヘルスケア業界参入がささやかれて久しい。eコマースの巨人がどんな手に出るのか、さまざまな憶測が飛んでいる。

そのヒントを求める人々が注目しているのが、規制当局への医薬品の卸売許可の申請だ。2017年、アマゾンは少なくともアメリカ国内12の州でライセンスを取得したと報じられている。

もちろん許可を得たからといって、アマゾンが処方薬を売り始めるとは限らない。法人や個人事業主向け専用の購買サービス「Amazon Business(アマゾンビジネス)」 で取り扱っている医療用品などを販売するにも、ライセンスが必要になることがある。ただ、メイン州などアマゾンが許可を取得した場所に注目して、同社が処方薬の取り扱いを始める可能性が高いと見る声もある。

ところが、コーウェン・グループ(Cowen)は19日(現地時間)、その調査メモの中で、アマゾンがこれまでに取得した医薬品の卸売許可の一部は有効期限が切れていて、2018年に入って新たな許可は下りていないと述べた。その上で、アマゾンは医薬品サプライチェーンに積極的に参入しようとはしていないと結論付けた。

ただ、ヘルスケア業界に進出するために、アマゾンが取り得るアプローチは他にもある。CNBCが報じた同社の新たなイニシアチブのための最近の求人は、アマゾンが健康上のプライバシーやそのポリシーについて理解を深めようとしていることを示している。また、コーウェンは、アマゾンが音声アシスタントのアレクサ(Alexa)を使って、ヘルスケア業界に参入すべきだと指摘している。

「アマゾンが音声アシスタントのアレクサを使って、ヘルスケア関連のいくつかのニーズにこたえていくのは、自然な流れだろう」コーウェンの調査メモは述べている。例えば、アレクサは遠隔診療の予約を入れるのに役立つという。「テラドック(Teladoc)社はアレクサとの相性も良く、協力すれば遠隔診療の予約も可能になるだろう。患者記録のプライバシーは厳しく規制されており、アマゾンは患者情報のデータ分析における責任を理解すべく、その専門家を探しているのかもしれない」

[原文:A Wall Street bank has a new theory on Amazon's plans to get into healthcare]

(翻訳/編集:山口佳美)

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