Amazon Goにはレジがなく、ユーザーのアマゾン・アカウントで全て自動的に精算される。
AP/Elaine Thompson
- カメラとセンサーであふれるレジなしの店舗「Amazon Go(アマゾン・ゴー)」が、1月22日(現地時間)にオープンした。
- アマゾンによると、Amazon Goはどの客がどの商品を棚から取ったのか、「非常に正確」に把握し、請求するという。
- 間違いが起きてもすぐに修正できる。
レジなし、行列なし、待ち時間なし。そんな新しい業態の小売店をアマゾンがオープンさせた。
「Amazon Go」と名付けられたこの店舗の利便性は疑う余地がない。だが、懸念もある。どうやってそれぞれの利用者に代金を正しく請求するのだろうか? もし間違いがあった場合、簡単に修正できるのだろうか?
Amazon Goのベータ版は、同社の従業員のみを対象として2016年12月にオープンしていた。同社は利用者に正しい金額を請求できるよう、店内のセンサー、カメラ、その他のテクノロジーを時間をかけて調整してきた。
Amazon Goの責任者ジアンナ・プエリニ(Gianna Puerini)氏は、シアトル・タイムズ紙に対し、Amazon Goのシステムは「非常に正確だ」と語った。「怪しい点があれば、入口の近くに立っている案内係がレシートを見せてほしいと尋ねるだろう。だが、それは非常にまれなことだ」
また、システムが正しく作動せず、実際には手に取っていない商品の代金が請求された場合も、アプリで該当するレシートをスワイプすれば、簡単に修正できるとプエリニ氏は言う。
その精度こそが、Amazon Goのオープンが1年遅れた理由の1つだと報じられている。従業員向けのベータプログラムの試験運用は、店舗がオープンした2016年12月から続けられてきた。アマゾンは、従業員から非常に熱心な反応が得られたため、ベータプログラムを一般向けにオープンする必要がなかったと話している。
ベータ版の店舗のオープン以来、Amazon Goではシステムの動きを確認するため、さまざまな手法が試されてきた。従業員3人が鮮やかな黄色のピカチュウの衣装を着たこともあった。もちろん、システムはキャラクターに扮した3人をきちんと追跡し、それぞれが棚から手に取った商品に対し、代金を正しく請求したという。
[原文:How Amazon solved people's biggest fear about shopping in its cashierless stores (AMZN)]
(翻訳/編集:山口佳美)