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どんな会社にも社外の人には通じない、特別な専門用語がある。
全世界に7万人の社員がいるグーグルにも、社員だけに通じるユニークな用語が数多くある。
今回は、その中から19の単語を選んで解説しよう。
プレックス(Plex):グーグルプレックス(Googleplex)の略。カリフォルニア州マウンテンビューにある広大なグーグル本社のこと。
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Gバイク(GBike):広大なグーグル本社内の移動手段。カラフルなフレームがトレードマーク。
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スタン(Stan):グーグルプレックスにあるティラノサウルスの骨格標本。恐竜のように、巨大で時代遅れの会社にならないようにという意味を込めて設置されたという説もあるが、真相は不明。
Dug Song/Flickr
ニューグラー(Noogler):新入社員は「ニューグラー」と呼ばれる。(綴りはGoogleを真似た「Noo」だが)発音は「ニュー」。入社時にプロペラ付きのグーグルカラーの帽子を渡されるので、すぐに分かる。
TGIF:一般的には「Thank God It's Friday!(金曜日だ!)」の意味だが、グーグルでは毎週開催される全員参加ミーティングのこと。しかも紛らわしいことに、現在は木曜日に行われている。このミーティングの歴史は創業当初までさかのぼり、現在はGoogleハングアウトを使って、全世界を対象に開催されている。「ニューグラー」がカラフルな帽子を受け取るのもこの会議。写真は、1999年当時のTGIFミーティングの様子。
YouTube/Xooglers
グーグルガイスト(Googlegeist):プレックスに出没する幽霊ではない。全社員が上司やグーグルでの会社生活全般を評価する年に一度の調査のこと。人事部が主導するアンケートは、毎年9割近くの回答率を誇る。
Flickr/Haynes
GUTS:英語で「胃腸、はらわた」の意味だが、グーグル社員の体とは何の関係もない。「Google Universal Ticketing Systems」の略で、社内システムに問題が起きた時に報告し、対処してもらうシステムのこと。
Getty Images/Adam Berry
ゲイグラー(Gaygler):LGBTコミュニティに属する社員(と、そうした人を支援する社員)。
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グレイグラー(Greygler):こちらも特定のグーグル社員を表す用語で、40歳以上の社員のこと(とはいえ、まだ白髪になっていない人も多いはず)。グレイグラーの中で最も有名なのが、同社チーフ・インターネット・エバンジェリストで、「インターネットの父」の1人でもあるヴィント・サーフ(Vint Cerf)氏。
ヴィント・サーフ(Vint Cerf)氏。
Getty/Stephen Lovekin
ズーグラー(Xoogler):退社した社員は、ズーグラー。ex-Googler(元グーグル社員)を縮めたもの。元社員向けのウェブサイト「Xoogler.co」もある。
Xoogler.co
ドゥーグラー(Doogler):オフィスに犬を連れてくる社員、あるいは連れてこられた犬のこと。
Twitter/Google UK
ジューグラー(Jewgler):ユダヤ系のグーグル社員のこと。
Twitter/Google
ブリューグラー(Brewgler):これも言葉遊びから生まれた用語。社内のビール好きグループに属する人たちのこと。おいしいビールを紹介し合ったり、飲み比べする会を開いたりしている。
Sarah Jacobs/Business Insider
フィックスイッツ(FixIts):エンジニアが後回しになっている問題に集中して取り組むために始まった。もともとは24時間ぶっ通しで行われたが、今では時間は短縮され、未処理の案件に取り組むことを意味する。
AP
テック・ストップ(Tech Stop):IT部門のこと。社員のコンピューターのトラブルを解決する。世界中のオフィスに必ずある。
シカゴ・オフィスのテック・ストップ。
20%ルール(20% time):エンジニアは労働時間の20%をメイン業務以外に使うことができる。このルールから、Gmail、Googleニュース、アドセンスなど、グーグルの屋台骨を支えるサービスが生まれた。
Stephen Lam/Getty Images
パーフ(Perf):performance review(成果評価)の略。年に1度のパーフで、次年度の昇格、あるいは降格が決まる。実績が良くなかった社員からは「パーフが怖い!」という声があがると元グーグル社員は教えてくれた。
Glassdoor
ドッグフード(Dogfood):「ドゥーグラー」の食べ物ではない。社内テスト用の正式リリース前のソフトウエアのこと。「ドッグフーディング(dogfooding)」という言葉が「自社製品を使ってみること」を示すようになったのは、1930年代に出版された短編小説にさかのぼる。小説の中にドッグフードのセールスマンが犬用のビスケットをかじり、質の高さをアピールする場面がある。
Ramin Talaie/Getty Images
ミームジェン(Memegen):内輪のジョークを共有するためのミーム(おもしろ画像や動画)・ジェネレーター。
Buzzfeed
[原文:19 words only Googlers understand]
(翻訳:長谷 睦/ガリレオ/編集:増田隆幸)