ジェラルド・R・フォードのフライトデッキ。
Daniel Brown/Business Insider
ジェラルド・R・フォードは、アメリカ海軍の最新、最大の空母。つまり、世界最大の空母。
就役は2017年7月、フォード級空母の1番艦で、ニミッツ級空母から技術的進歩を遂げている。
船体設計と兵器搭載能力を改善し、新しい兵器用エレベーター、より広いフライトデッキ、新型の電磁式カタパルト、従来の空母の3倍の発電能力など、様々な特徴を備えている。
我々はバージニア州ノーフォーク海軍基地に停泊中の巨大空母を見学する機会に恵まれた。乗り込んで詳しく見てみよう。
ノーフォーク海軍基地に停泊中のジェラルド・R・フォード。高さ約134フィート(約41メートル)。
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フォードは、3隻の空母(写真のジョージ・H・W・ブッシュ、トルーマン、リンカーン)と並んで停泊していた。
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迎えてくれたのはコーリー・トッド・ジョーンズ広報官。撮影禁止のセキュリティチェックポイントを通って、エントランスへ向かった。
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エントランスは巨大な格納庫につながっていた。
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この短い動画を見れば、広さが分かる。
最新式の兵器エレベーター。フライトデッキにつながっている。
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機密扱いのため、エレベーターの撮影は許されなかった。
格納庫にはジェラルド・R・フォード元大統領の像がある。この艦の名称は元大統領にちなんで付けられた。フォード元大統領は、第2次世界大戦中に空母モンテレーの航海士官を務めた。ジョーンズ広報官によると、仲間たちはひどい嵐の中でもフォード氏が守ってくれると信頼していた。
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戦争中、大波によってフォード元大統領は船外にあやうく投げ出されそうになったが、足が排水溝に引っかかった。排水溝が彼を守ったと広報官。
フライトデッキに上がる。艦は幅256フィート(約78メートル)、長さ1092フィート(約333メートル)。
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反対側から撮影した動画。
エンジンと機器を取り除いたF-18ホーネットの「ダミー機」以外に、フライトデッキに艦載機は見当たらなかった。ダミー機は甲板員がデッキ上での艦載機移動の訓練に使用していた。
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エンジンは取り外されていた。
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内部。
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E-2Cホークアイが頭上を飛行。
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空母には、空母航空団が配属される。空母航空団は通常、9つ程度の飛行隊と5種類の艦載機で構成される。空母航空団について詳しくは「異例の太平洋3隻展開、ニミッツ級空母は何を“運んで”いるのか?」で。
統合型カタパルト制御システム、または「バブル」と呼ばれる昇降式のコンパートメント。士官が甲板員からの「オールクリア」の合図で艦載機を発艦させる。
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不発弾を投棄するためのボム・ジェティソン・ランプ(Bomb Jettison Ramps)、つまり緊急投棄用シュートがたくさんある。
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シュートは1967年の空母フォレスタルでの火災事故の後、設けられるようになった。フォレスタルはトンキン湾に展開中、艦載機のF-4ファントムが電気系統のショートによりロケット弾を誤射、大火災を起こして100名以上が死亡した。
フライトデッキの両側のほとんどは、真下が海。非常に危険。
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シースパロー艦対空ミサイル。
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近接防空ミサイル(RAM:Rolling Airframe Missile)。
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RAM。別の角度から。
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近接防御火器システム(CIWS:Close In Weapon System)も装備しているが、カバーで覆われていた。
いよいよ艦橋へ。
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フライトデッキ・コントロール。ここで担当士官が艦載機の配置を管理する。作業はコンピューターで行われているが、撮影は許可されなかった。以前は写真のボードを使っていた。今でもバックアップとして使っている。
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トランプ大統領など著名人がフォードを訪問すると、彼らはドル紙幣にサインをしてボードに飾ることがよくある。ゲーム板に似ているからだ。
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ブリッジ。ここで艦を操る。
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機関は2基の原子炉。最大速力は時速30マイル(約48キロ)以上。
速度と舵をコントロールする操舵装置。すべてデジタル化されているが、バックアップとして下に操舵輪もある。
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ブリッジから空母トルーマンとリンカーンが見えた。素晴らしい。
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ここで、数時間が経過し予定時間が終了。だが艦を降りる途中で、トイレを見せてもらった。フォードには男性用小便器がないという話は本当だった。
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男性用小便器がない理由を詳しく知りたい方はこちら。
(翻訳:Conyac/編集:増田隆幸)