従来のコンピューターはあまりにも時代遅れで、もう子どもたちはその言葉の意味すら知らない。そんな世界をアップルは描いている。
YouTube/Apple
- アップルは、子どもがiPadを使いながら「What’s a computer?(コンピューターって何?)」と質問するTVCMを流している。
- コンピューターがもはや存在せず、子どもがその意味さえ知らない世界を描いているようだ。
- だが多くの人が、イライラするCMだと述べている。
アップルの新しいCMは、iPad ProとそのOS、iOS 11のマルチタスキング能力をアピールしている。だが、神経を逆なでされている視聴者もいる。
CMでは、子どもがiPad Proを使いながら、友だちと遊んだり、学校の課題に取り組む姿が描かれている。舞台はどうやらブルックリンのようだ。家に帰り、裏庭の芝生の上でiPad Proを触っていると、隣人は問いかける、コンピューターで何をしているのかと。
そして、「What’s a computer?(コンピューターって何?)」と答えて、CMは終わる。
CMの狙いは、iPadの万能さをアピールすることだろう(テック系ニュースメディアの中には、暗にマイクロソフトを皮肉っていると考えるところもある)。従来のコンピューターはあまりにも時代遅れで、もう子どもたちはその言葉の意味すら知らない。そんな世界をアップルは描いている。
もちろん、我々が今生きている世界はそんな世界ではない。コンピューターはまだ広く普及し、ほとんどの仕事はコンピューターを使って行われ、「コンピューター」という言葉も、まだ人々の意識から消え去っていない。それは子どもも同じ。
だから、CMの子どもの質問を傲慢に感じてる人もいる。
「私のほかにも、このCMにイラっとした人はいる?」と、あるユーザーはFacebookに投稿されたこのCMのショートバージョンのに対してコメントした。
「この子を叩いてやりたい。『コンピューターって何?』だと? コンピューターが何かくらい知っているだろう。この失礼な生意気者が!」
それ以外にも同じような感想が投稿されており、中には数千回リツイートされている投稿もある。
iPadのCMで「コンピューターって何?」と言っている女の子以外のみんな!おはよう!
「コンピューターって何?」
あのiPadのCMの最後の台詞には、あきれてものが言えない。
「コンピューターって何?」のCMに出ている子は、なぜだか嫌いだ。
「コンピューターって何?」
世界で最も嫌われているCM。
アップルの「コンピューターって何?」という気取ったCMが流れるたびに、テレビにレンガを投げつけたくなる。
気取った女の子が「コンピューターって何?」と答えるiPad ProのCMよりも嫌いなCMはないと思う。
CMを見たことがないという人は、youtubeで見てほしい。どうだろう?
[原文:Apple is running an ad where a kid asks, 'What's a computer?' — and people find it infuriating]
(翻訳:Yuta Machida/編集:増田隆幸)