「ペッパーの父」否定騒動に林要氏側が見解「感謝の念は忘れない」

ロボット・Pepper(ペッパー)の「父」「生みの親」「(元)開発リーダー」などの呼称をめぐる騒動で、渦中のGROOVE X社が正式に見解を明らかにした。

1月24日深夜に配信されたGROOVE X社からのリリース。

1月24日深夜に配信されたGROOVE X社からのリリース。

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騒動の発端はソフトバンクのロボット事業子会社であるソフトバンクロボティクスが報道向けに配信した異例のプレスリリースだ。

同社は発表文の中で、元ソフトバンクロボティクス社員の林要氏(現GROOVE X・社長)が、複数のメディアでペッパーの「父」「生みの親」「(元)開発リーダー」などと取り上げられていることについて「(これらの)呼称を用いるのは明らかな誤り」だとして、メディアにこの呼称を使わないよう呼びかけていた。

GROOVE X社は2018年1月23日のBusiness Insider Japanの取材に対し「(『開発リーダー』の呼称は)ソフトバンクによる公式情報として記載されており、私たちが作った表現ではない」「(表現が誤りだとされるのは)受け入れがたい」と話していた。

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ソフトバンクの公式サイト。2014年に公開された記事の中で林氏を「ペッパーの開発リーダー」と紹介していたが、1月23日午後に同記事は注釈付きで修正された。注釈の中で“「開発リーダー」という表現は誤り”としている。

1月24日深夜に配信された発表文で、GROOVE X社の対応に動きがあった。

そもそも「林要が(中略)自ら『ペッパーの父』『生みの親』であるような自己紹介をしたことは一度もない」としながらも、ソフトバンク社のウェブサイトで「ペッパーの開発リーダー」の記載が修正されたことを受け「林要の呼称について、当社並びに林要自身から特段主張させていただくことはございません」とし、「ソフトバンクロボティクス社様のご指摘通り、(中略)表現に統一させて頂きたいと考えております」と発表。

リリース文は最後に「当社林は、ペッパー開発という大変貴重な経験をさせて頂いたメンバーの一員として、ソフトバンク社様に対して感謝の念を忘れることはありません」と結んでいる。

思わぬところで注目を浴びることになったGROOVE X社。この騒動はこれで幕引きとなるのだろうか。

(文・西山里緒)

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