車好きにとっての夢の国? フェラーリ・ワールドに行ってみた!

フェラーリ・ワールド

Benjamin Zhang/Business Insider

  • フェラーリ・ワールドは、アラブ首長国連邦のヤス島にある屋内テーマパーク。
  • オープンは、2010年11月。
  • 一番の目玉は、世界最速のジェットコースターと謳う「フォーミュラ・ロッサ(Formula Rossa)」 。

筆者はディズニー・ワールドが大好きだ。子どもの頃から、アトラクション、雰囲気、そして豪華な演出が創り出す夢の国に魅せられてきた。私のディズニー愛は深いが、車への愛はもっと深い。そして車の世界で最も崇拝されているブランドがフェラーリだ。

だから、フェラーリがアラブ首長国連邦にテーマパークをオープンしたときから、行くしかなかった。ついにその日が来た。

フェラーリ・ワールドはアブダビ国際空港とF1アブダビ・グランプリが開催されるヤス・マリーナ・サーキットから車で数分の距離のヤス島にある。

2007年に建設がスタートし、2010年11月にオープン。開園時間は毎日午前11時から午後8時まで。チケットは80ドル(約8500円)から。15日以上前に購入すれば、最大15%の割引が受けられる。

さあ、行ってみよう。

ようこそ、フェラーリ・ワールドへ!

フェラーリ・ワールド

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フェラーリ・ワールドは屋内テーマパークで、約20万平方メートルのアルミ製屋根で覆われている。空から見ると、奇妙な宇宙船のようだ。

フェラーリ・ワールド

Ferrari World Abu Dhabi/ Yas Island


巨大ショッピングモール「ヤス・モール」に隣接し、連絡通路でつながっている。

連絡通路

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巨大な屋根と天窓の下に、約9万3000平方メートルのテーマパークが広がっている。

フェラーリ・ワールド

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パーク内は金属、ガラス、ヤシの木で溢れている。

1962年型フェラーリ250GTOの模型が正面入り口で来場者を迎える。250GTOは、オークションでフェラーリ史上最高額の3800万ドル(約40億6000万円)で落札された。

フェラーリ250GTOレプリカ

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最初にフェラーリ・ワールドの目玉であるジェットコースター「フォーミュラ・ロッサ(Formula Rossa)」に向かった。

フォーミュラ・ロッサ

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フェラーリのF1マシンに乗っているような感覚を味わえる。

フォーミュラ・ロッサ

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フェラーリ・ワールドによると、フォーミュラ・ロッサは世界最速のジェットコースター、4.9秒で時速約240キロ(150マイル)まで加速する。もっと速く感じた!

フォーミュラ・ロッサ

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次もジェットコースター「フィオラーノ・GT・チャレンジ(Fiorano GT Challenge)」に向かった。

フィオラーノ・GT・チャレンジ

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おそらく2番人気のアトラクション。フェラーリF430の形をしたジェットジェットコースター、レースのように2台が並んで走る。だが、このコースターはアップデートが必要だ。F430は数世代前のモデルだ。

フィオラーノ・GT・チャレンジ

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3つ目のジェットコースターは「ターボ・トラック(Turbo Track)」。フェラーリのテストドライバー気分を楽しめる。垂直に上昇して降下、無重力状態を体感できる。

ターボ・トラック

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最後のジェットコースターは「フライング・エース(Flying Aces)」。最高速度は時速約120キロ(75マイル)。

フライング・エース

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フライング・エースは、第1次世界大戦中のイタリアの戦闘機パイロット、フランチェスコ・バラッカ(Francesco Baracca)伯爵に敬意を表したアトラクション。伯爵の飛行機に付けられていた黒い跳ね馬のエンブレムが、フェラーリの有名なロゴの元となった。

第一次世界大戦中のイタリア戦闘機

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イタリアをテーマにしたエリア。フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリについての映像を上映する映画館がある。

フェラーリ・ワールド

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ディズニー・ワールドのエプコットのようなアトラクションで、フェラーリの設計、開発、製造工程を学ぶことができる。

フェラーリ・ワールド

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「ドライビング・ウィズ・ザ・チャンピオン(Driving with the Champion)」では、F1チャンピオン、セバスチャン・ベッテルが運転するフェラーリに乗っているような気分を楽しめる。その近くの「ヴィアッジョ・イン・イタリア(Viaggio in Italia)」は、イタリア上空を飛んでいるような感覚になるアトラクション。

ドライビング・ウィズ・ザ・チャンピオン

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乗り物のほか、タイヤ交換の早さを競い合うなど、体験型アトラクションもある。

F1マシンのタイヤ交換チャレンジ

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F1のドライビング・シュミレーターもある。私は、ヤス・マリーナ・サーキットにチャレンジした。スーパーカーでレース場を走るのは夢のようだった。

F1マシンシュミレーション

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上級者向けのシュミレーターもあった。だが、体験できなかった。

F1マシンシュミレーション

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「カーティング・アカデミー(Karting Academy)」は、ゴーカート。

カーティング・アカデミー

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「ベル・イタリア(Bell’ Italia)」は、ミニチュア版のイタリアの街をのんびりドライブするアトラクション。

フェラーリ・ワールド

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小さい子ども向けには、遊具と、

アスレチック

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乗り物「ジュニア・グランプリ(Junior Grand Prix)」がある。

The Junior Grand Prix driving school

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最後は「ガレリア・フェラーリ(Galleria Ferrari)」。

ガレリア・フェラーリ

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数百万ドルのラ・フェラーリ(La Ferrari)など、希少なフェラーリが並ぶ。

フェラーリ・ワールド

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サーキット走行専用車FXX K。

FXX K

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本物のフェラーリを運転することもできる。だが、追加料金が必要。

フェラーリ・ワールド

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結論。

フェラーリ・ワールド

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フェラーリ・ワールドについての私の感想は、何とも言い難い。良い点をあげると、ジェットコースターは期待以上にスリル満点。フェラーリの市販車とレースカーのコレクションも素晴らしかった。

だが一方で、使い古され、時代遅れのアトラクションもあった。ジェットコースターは良かったが、そのほかはドライビング・ウィズ・ザ・チャンピオンなど成功とはいえないアトラクションもあった。

残念ながらフェラーリ・ワールドには、ディズニーやユニバーサル・スタジオのような魔法や魅力がなかった。北米各地にある遊園地シックス・フラッグス(Six Flags)にも及ばない。スーパーカーや跳ね馬でいっぱいの夢の国にいると思えるほどには魅了されなかった。

むしろ、ジェットコースターに乗り、フェラーリのセールス・プレゼンテーションを見るために80ドルを支払った気がした。まとめると、フェラーリ・ワールドは土曜日にショッピングモールに行ったついでに立ち寄るにはいいが、バケーションの目的地とするほどではない。

[原文:Ferrari World is like Disneyland for car lovers — here's what it was like

(翻訳:本田直子/編集:山口玲子)

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