フィットネストラッカーのデータ、トップシークレットの米軍基地の位置を晒す

フィットネストラッカーの画像

Screenshot/Twitter via @AlecMuffett

フィットネスアプリ「Strava」は先週末、2017年のジョギングやサイクリングなどのアクティビティ・データを更新した。データは10億人分以上にのぼる。

その過程でStravaは思いがけず、世界中にあるトップシークレットの米軍基地の位置と兵士の行動を明らかにしてしまった。

Stravaは、フットネストラッカーやスマートフォンからユーザーのデータを収集し、「ヒートマップ(heatmap)」にデータをアップロード。ユーザーは自分のアクティビティ・データを確認したり、友人に共有できる。

このアプリは世界中で利用されており、多くの国の軍にとって問題となりそうだ。だがアプリのユーザーは主に若い西洋人、つまり米軍が最も悪影響を受けることになる。

ヒートマップが明らかにした米軍基地の様子を見てみよう。

イラク、モスル周辺の米軍拠点と思われる。

イラクのモスル周辺

Screenshot/Strava

出典:Tobias Schneider

ドバイの米軍基地キャンプ・レモニエ。近くにあるのはCIAの拠点か。

ドバイの米軍基地キャンプ・レモニエ。近くにあるのはCIAの拠点か。

Screenshot/Twitter via @AlecMuffett

出典:Alec Muffett‏

ソマリアのモガディシュ国際空港、CIAの拠点周辺。

CIAの拠点周辺での軌跡。ソマリアのモガディシュ国際空港。

Screenshot/Twitter via @arawnsley

出典:Daily Beastのレポーター、Adam Rawnsley

シリア、アル・タリフ(Al-Tanf)と呼ばれる米軍拠点。

シリアのアル・タリフ(Al-Tanf)と呼ばれる米軍拠点。

Screenshot/Strava via tobiasschneider

出典:Tobias Schneider

イエメン、アル・ジャウフ州。米軍はイランが支援するフーシ派と戦うサウジアラビア主導の連合軍を支援。またアルカイダへの空爆も行っている。

イエメン、アル・ジャウフ州。

Screenshot/Twitter via @JakeGodin

出典:Newsyのレポーター、Jake Godin

国防総省(中央の五角形)の内部には、アクティビティは見られない。

国防総省の内部

Strava Heat Map


影響は米軍以外にも。シリアにあるロシアのフマイミーン空軍基地。

ロシアのフマイミーン空軍基地

Screenshot/Strava


ニジェールのフランス軍基地。

ニジェールのフランス軍基地。

Screenshot/Strava via Twitter

出典:Tobias Schneider

シリアの都市マンビジをパトロールするトルコ軍。アメリカが支援するシリア民主軍と対立している。

シリアの都市マンビジをパトロールするトルコ軍

Screenshot/Twitter via @nrg8000

出典:Nathan Ruser

領有を巡って中国とベトナムが係争中の南シナ海のウッディー島。微かなデータは、島にいる中国軍兵士のものか。

ウッディー島のデータ

Screenshot/Twitter via @arawnsley

出典:Daily Beastのレポーター、Adam Rawnsley

[原文:Here are some of the biggest reveals from a fitness-tracker data map that may have compromised top-secret US military bases around the world

(翻訳/編集:増田隆幸)

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