Siegfried Modola/Reuters
多くのオリンピック会場が大会後に廃れていく中、イタリアのトリノでは選手村がにぎわっている。
ガーディアンによると、2006年に冬季五輪が開催されて以降、その選手村は30カ国以上から集まった、1000人以上の移民や難民の生活の場となっている。中でも北アフリカの出身が多いという。
ロイターは最近、行き場を失った難民たちであふれかえる元選手村の様子を捉えた。粗末な作りのアパートだが、そこには普通の生活がある。
写真で紹介しよう。
2006年のオリンピック開催期間中には、色鮮やかなコンクリート製の現代的な建物が選手たちを迎え入れた。
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何年も雨風にさらされた結果、建物はかなり傷んでいる。落書きされた場所も。
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ガーディアンによると、イタリア政府の移住プログラムを通じて、多くの人々がトリノに移ってきた。だが、プログラムが終了してしまえば、彼らは住む場所も計画もないまま、取り残されてしまう。
Siegfried Modola/Reuters
Source: The Guardian
家を持たない多くの移住者が選手村に集まり、自分たちはひとりではない、自分たちには住む権利があると主張している。
Siegfried Modola/Reuters
Source: The Guardian
オリンピックの名残も。
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もともと2週間の開催期間のために作られた建物なので、建設から10年以上が過ぎ、アパートはしばしば修理を必要としていると、イタリア人活動家はガーディアンに語った。
Siegfried Modola/Reuters
Source: The Guardian
だが、比較的普通の暮らしもここにはある。元選手村には、英語やイタリア語の授業が受けられるスペースがある。
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散髪ができる小さな店などもある。
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政治的なメッセージを掲げる横断幕も。
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難民の移転をめぐり、ここには「不当なプロジェクトにはノーと言おう」と書かれている。
Source: La Stampa
※2月9日に開幕する平昌オリンピックの選手村はこちら。
[原文:The 2006 Turin Olympics athletes village is now home to over 1,000 African migrants and refugees]
(翻訳/編集:山口佳美)