Flickr/Qatar Airways
- 超ロング・フライト路線が新型機の登場と原油価格の下落で復活。
- カタール航空、カンタス航空、ユナイテッド航空は最近、新たな超ロング・フライト路線を就航させた。
金融危機の後、超ロング・フライト路線は消え去ったが、近年、さらに距離を伸ばして復活している。
8000〜9000マイル(約1万3000〜1万4000キロメートル)の超ロング・フライト路線の復活は、原油価格の下落とボーイング787 ドリームライナーやエアバスA350のような燃費に優れた新型機の登場によるもの。加えて、ノンストップの直行便を好む顧客の志向の変化もその復活を後押しした。
2017年、カタール航空はカタールのドーハとニュージーランドのオークランドを結ぶ世界最長路線の運航を開始。エミレーツ航空はアラブ首長国連邦のドバイとオークランドを結ぶ路線の使用機材をボーイング777からエアバスA380にアップグレードした。これは世界で3番目に長い路線で、A380が就航する路線としては最長となる。
ユナイテッド航空はサンフランシスコとシンガポールを結ぶ直行便の運航を開始、アメリカ発の最長路線の1つとなった。カンタス航空も西オーストラリアのパースとロンドンを結ぶ直行便の就航を予定している。
いまや超ロング・フライト路線は数多い。我々は航空関連の調査会社OAGの協力のもと、世界の超ロング・フライト路線をまとめた。
トップ10を見ていこう。
10位 エミレーツ航空:ドバイ - ロサンゼルス:8324マイル(約1万3400キロ)
Emirates
9位 エティハド航空:アブダビ - ロサンゼルス:8375マイル(約1万3480キロ)
Etihad Airways
8位 デルタ航空:アトランタ - ヨハネスブルグ:8434マイル(約1万3570キロ)
AP
7位 ユナイテッド航空/シンガポール航空:サンフランシスコ - シンガポール:8435マイル(約1万3570キロ)
Airbus
6位 カンタス航空:シドニー - テキサス:8576マイル(約1万3800キロ)
Qantas
5位 ユナイテッド航空:ヒューストン - シドニー:8593マイル(約1万3830キロメートル)
Boeing
4位 ユナイテッド航空:ロサンゼルス - シンガポール:8759マイル(約1万4100キロ)
United Airlines
3位 エミレーツ航空:ドバイ - オークランド:8820マイル(約1万4190キロ)
AP
2位 カンタス航空:パース - ロンドン:9009マイル(約1万4500キロ)
Boeing
1位 カタール航空:ドーハ - オークランド9026マイル(約1万4530キロ)
Qatar Airways
[The 10 longest flights in the world, ranked]
(翻訳:塚本直樹/編集:増田隆幸)