生活費下げるため地方移住。働かず生きること目指した32歳の末路

2016年12月、2年勤めたサイバーエージェントを辞めた。東京都心での一人暮らしは金がかかる。だから貯金はゼロ。これからはコストが低い田舎で、極力働かずに暮らしたい。久野太一(32)は12月25日に振り込まれた最後の給料、約30万円を軍資金に、渋谷区の部屋を引き払い移住先を探す旅に出た。

久野さん

自宅周囲には畑が広がるが、15分歩けば駅もユニクロもある。

僕は渋谷しか知らない田舎者

生まれた場所も、育った場所も、そして働いてきた場所も渋谷。他の場所を知らないことは、むしろ“コンプレックス”だったかもしれない。

2008年、新卒で食品会社に就職し、希望して大阪に異動してみたのも、外の世界を見たかったから。けど、仕事そのものが退屈で2年で辞めた。

2010年秋、再び渋谷の実家に舞い戻り、ライブドアでアルバイトを始めた。

自由のない正社員に懲りてアルバイトを選んだのに、入社後間もなくライブドアがNHN Japanと経営統合したことで目算が狂った。ウェブライターをしていた久野は、オンラインゲームの部署に配置転換され、スマホゲームの事業戦略を担当することになった。

事業立ち上げの混乱期、とにかく人手が足りなかったのだろう。上司は時給1000円で働く久野を商談に同席させ、顧客が帰った後に「君はビジネスパーソンとしての言葉遣いが0点」と言い放った。

「バイトにそこまで求めるのか。当初はドン引きだった」

それでも言われるままに働いているうちに、徐々に認められ、アルバイトから契約社員に昇格した。実家を出て一人暮らしをする余裕ができた。

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