オートパイロットは「ほとんど進捗しておらず、残念」 —— テスラの元幹部が嘆く

自動運転

テスラのオートパイロット機能を使えば、自動車は高速道路でも車線を守って走行できるという。

Tesla

  • クリス・ラトナー(Chris Lattner)氏は、アップルの元開発者で、2017年には約半年にわたってテスラのオートパイロット・ソフトウエアのチームを率いた。ラトナー氏は2017年6月にテスラを去っている。
  • 同氏は2月2日(現地時間)、ツイッターでテスラのソフトウエアの現状を批判した。
  • 自身が会社を去ってから、何の進捗もないように見えるとして、同氏は「悲しい」とコメントしている。
  • テスラのオートパイロット機能は、テスラ車に一定の状況下で半自動運転を可能にするものだ。

テスラのオートパイロット機能が、またもや議論の的になっている。同社のこの機能をめぐっては、1月22日(現地時間)に消防車との衝突事故を起こしたモデルSで、事故当時、作動していた可能性が指摘されていた。オートパイロットはテスラ車に半自動運転を可能にするもので、人間のドライバーに取って代わるものではない。

そして、今回はクリス・ラトナー氏だ。アップルの元レジェンドで、2017年には約半年にわたってテスラのオートパイロット・ソフトウエアのチームを率いた同氏が、そのソフトウエアの現状を嘆いた。

ラトナー氏はツイッター投稿で、テスラ初となる量産型EV、モデル3について、手短に批評した。

「ハードウエアは本当に素晴らしい(わたしのモデルSから大幅にステップアップした)が、ソフトウエアは未完成でバグだらけだ」同氏は書いた。「6月にわたしが最後に運転してから、HW2オートパイロットもほとんど進捗を見せておらず、とても残念だ……」

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Chris Lattner/Twitter

テスラのモデル3、1週間のミニレビュー:ハードウエアは本当に素晴らしい(わたしのモデルSから大幅にステップアップした)が、ソフトウエアは未完成でバグだらけだ。

6月にわたしが最後に運転してから、HW2オートパイロットもほとんど進捗を見せておらず、とても残念だ……

マスク氏との関係がぎくしゃくしていた?

アップルで11年間働き、同社の人気プログラミング言語Swift(スウィフト)の生みの親でもあるラトナー氏は、2017年1月にテスラのオートパイロット・ソフトウエア担当のバイス・プレジデントに就任。約半年にわたってチームを率いたが、CEOのイーロン・マスク氏との不和により、同社を去ることになったと報じられている。

当時、ラトナー氏の辞任は双方の合意によるものだと、Business Insiderは報じた。同氏の辞任により、テスラのオートパイロット担当幹部の辞任は7カ月で3人目となった。2017年8月、ラトナー氏はグーグルに移り、同社の人工知能(AI)プロジェクト「Google Brain(グーグル・ブレイン)」を担当している。

テスラは直近では、2017年6月にオートパイロットの大型アップデートをリリースしている。これにより、テスラ車はドライバーの支援なしで駐車したり、オートステアリング機能のスピード制限を外すことで一定の条件下での自動運転を可能にした。

マスク氏は、必要なソフトウエアと規制当局による条件さえ整えば、テスラ車には完全自動運転に必要なハードウエアは揃っていると言う。同社はアップル、グーグルのウェイモ(Waymo)、ウーバー、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)といった、テック企業や伝統的な自動車メーカーと、一般向けの自動運転車の開発で競合している

一連の生産の遅れにもかかわらず、アメリカではモデル3がテスラのショールームに登場し始めている。評判は上々だ。

[原文:An Apple legend and ex-Tesla exec says he is 'sad how little progress' Autopilot has made (TSLA)]

(翻訳/編集:山口佳美)

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