1カ月で約5000人が拘束、イランで激しい抗議活動が続く

反体制派のデモ

ロンドンにあるイラン大使館の前で行われた反体制派のデモ(2018年1月2日、イギリス)。

Leon Neal/Getty Images

  • イランでは、最近の抗議活動に関わった5000人近くが身柄を拘束されたと報じられている。
  • 2017年12月後半から始まった一連の抗議活動は2018年に入っても続いており、過去10年で最大の混乱となっている。
  • ソーシャルメディア上では「#WhiteWednesdays」ムーブメントとして広がりを見せており、女性のヒジャブ(イスラム教徒の女性が人前で髪を隠すのに用いるスカーフ)着用を義務付けるイランの法律に対し、多くの女性が抗議している。

イランの国会議員によると、イランでは最近の抗議活動に関わった5000人近くが身柄を拘束された。

アリレザ・ラヒミ(Alireza Rahimi)議員はメッセージング・サービス「テレグラム(Telegram)」に先週、地元当局が1月の抗議活動に参加した数千人を拘束したと投稿した。AP通信が報じた。

ラヒミ氏は、その大半は解放されたものの、492人は捜査中として今も拘留されていると言う。

だが、身柄を拘束された人々に関するこれ以上の情報は明らかになっていない。

ラヒミ氏は首都テヘランの刑務所に4972人が拘束されていることを認めたと報じられている。また、イラン労働通信(ILNA)は、拘束された人々の73%が男性だとラヒミ氏が述べたとする一方、 AP通信は同氏が男性の割合は95%だと述べたと報じている。

司法当局の広報担当はILNAに対し、これら全ての人々が1月に拘束されたかどうかは明らかでないが、一連の抗議活動には関与していると述べた。

抗議活動は、卵の価格急騰への怒りから始まった

テヘランで行われた抗議活動

テヘランで抗議活動を行うイランの人々(2017年12月30日)。

AP Photo/Ebrahim Noroozi

今も続くイランの一連の抗議活動は2017年12月28日、イラン第二の都市マシュハドで始まった。比較的小規模なデモから始まり、その後すぐに拡大、2018年に入っても続いている。

当初は国内経済や、卵や家禽といった生活必需品の価格高騰に対する怒りが抗議活動の背景にあった。参加者は国際的な経済制裁による景気低迷にあえぐ、25歳以下の労働者階級の人々が中心だった。

その後、抗議の矛先はすぐにイランの政治に向き、最高指導者のアリー・ハメネイ師の退陣を求める声が高まった。

これらのデモにより、11歳の少年を含む、少なくとも21人(25人近くにのぼる可能性もある)が死亡した

ガーディアンによると、テヘランの刑務所では拘束中のデモ参加者のうち、少なくとも3人が死亡。その他、多くの人々が拷問されていると言う。

女性たちは、ヒジャブの着用を義務付けるイランの法律に抗議

抗議する女性

このヘッドスカーフを振る女性の写真は、ヒジャブの着用を義務付けるイランの法律への抗議の象徴として、大きな話題を呼んだ。

My Stealthy Freedom آزادی یواشکی زنان در ایران

最近の抗議活動は、イランのヒジャブ着用を義務付ける法律へと、再びその対象を変えた。

このヒジャブをめぐる抗議活動を始めたのは、そのドレスコードに異議を唱えるオンライン・ムーブメント「My Stealthy Freedom(わたしの密かな自由)」の創始者マシ・アリネジャド(Masih Alinejad)氏だ。

ハッシュタグ「#WhiteWednesdays」は、ソーシャルメディア上ですぐに広がり、女性たちは抗議のシンボルとして、白いものを着用した自身の写真を投稿した。

テヘランでは、公の場でヘッドスカーフを脱いだとして、少なくとも29人の女性が身柄を拘束された。多くの女性は、人だかりの中でヘッドスカーフを取って振る、彼女たちの抵抗の印を記録した。

勇敢な#IranianWoman(イラン人女性)が、#Iran(イラン)の首都#Tehtran(テヘラン)の中心街で壁にのぼって、着用を義務付けられた#hijab(ヒジャブ)に抗議している。

ヒジャブ着用に関する厳しい法律に対する抗議活動には、全ての年代の女性が参加していると報じられている。

[原文:Nearly 5,000 people were arrested during Iran's bloody month of protests]

(翻訳/編集:山口佳美)

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