「理由を明かさなければ、ブランドを傷つけかねない」ルルレモンのCEOが辞任で、専門家が指摘

ローラン・ポドゥバン氏

ルルレモンのCEOローラン・ポドゥバン氏が突如辞任した。

YouTube/Lululemon

  • ルルレモンのCEOローラン・ポドゥバン(Laurent Potdevin)氏が辞任した。
  • 同社のリリースは、ポドゥバン氏による何らかの不適切な行為があったことを示唆している。
  • CEOの辞任は、重要な時期を迎えているルルレモンにとって「打撃」だと、コンサルティング会社グローバルデータ・リテール(GlobalData Retail)のマネージングディレクター、ニール・ソーンダース(Neil Saunders)氏は言う。

ルルレモンは5日(現地時間)、同社のCEOローラン・ポドゥバン氏の辞任を発表した

「ルルレモンは全社員が最高レベルの高潔さを示し、互いに敬意を払うことを望んでいる。ポドゥバン氏にはこうした行動規範が欠けていた」同社はリリースで述べた。

だが、同社はポドゥバン氏の辞任について、これ以上の詳しい理由は明かしていない。

「難しい決断だが、熟慮の結果だ。取締役会は会社を強化し、未来に向けた地位を築いてきたローランの仕事に感謝している」ルルレモンの会長グレン・マーフィー(Glenn Murphy)氏はリリースで述べた。「カルチャーはルルレモンの核だ。そして、我々の組織のカラーに沿うことが、リーダーの責任だ」

「組織のカルチャーを守ることは、取締役会にとって最も重要な務めの1つだ」マーフィー氏は加えた。

ポドゥバン氏がCEOに就任したのは、2014年1月。同社は後任を探している。

CEOの辞任は、重要な時期を迎えているルルレモンにとって「打撃」だと、コンサルティング会社グローバルデータ・リテールのマネージング・ディレクター、ニール・ソーンダース氏は言う。

「国内外で売り上げを伸ばすべく、会社を導くことのできるCEOがルルレモンには必要だ」ソーンダース氏は顧客向けのメモに書いている。「正しい人物を選ぶことが不可欠だ。だが、モメンタムを逃さないために早急に対応することも、ルルレモンにとっては同等に重要だ」

同氏はポドゥバン氏の辞任に関するルルレモンの発表は「不明瞭かつ(会社の評価を)傷つけるものだ」と指摘する。

「ルルレモンには、投資家と顧客に対し、ポドゥバン氏が辞任した理由を明らかにする責任がある」ソーンダース氏は言う。「会社の透明性や開放性を誇るなら、ステークホルダーとの誠実な会話があるものと期待したい」

「そうでなければ、最終的にブランドに傷をつけかねないような推測を呼ぶことになるだろう」と、ソーンダース氏は加えた。

[原文:Lululemon's CEO has suddenly resigned — and the company is calling him out for poor conduct]

(翻訳/編集:山口佳美)

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