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- 日々の通勤で、交通渋滞に巻き込まれている人は世界中にいる。莫大な時間とお金が渋滞に費やされている。
- ニューヨークからパリ、マニラまで、人々は何百時間も渋滞の中で待ち続けている。渋滞関連のコストは、アメリカだけでも年間3000億ドル(約33兆円)近くにのぼる。
- Business Insiderでは、中でも混雑の激しい都市をいくつか選んだ。世界各地の日々の通勤風景を見てみよう。
道路の大渋滞から鉄道のトラブルまで、朝の通勤の大変さは誰もが知っている。全てが予定通りにいっても、ラッシュアワーなら職場に着くまで2~3時間、事故やスト、嵐があればさらに時間がかかることもざらだろう。Inrix Global Traffic Scorecardによると、アメリカでは2016年、約3000億ドル相当の時間とガソリンが、交通渋滞に費やされた。世界各地で渋滞はエスカレートし、それに費やされる時間とお金も増大している。
Business Insiderでは、中でも混雑の激しい都市をいくつか選んだ。これを見れば、自分の通勤はまだましな方だと思えるかも?
アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス
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Inrix Global Traffic Scorecardの2016年の調査によると、ロサンゼルスは世界で最も交通渋滞のひどい都市だ。
ブラジル、サンパウロ
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ブラジルのサンパウロでは、公共交通機関を使って通勤しようとすれば、全てがスムーズにいっても、3時間かかることもある。地下鉄やバスは恐ろしく混雑していて、しばしば故障しては通勤者に足止めを食らわせている。
TomTomの調査によると、サンパウロの人々は一般的に、年間108時間を渋滞を待つためだけに費やしている。
ブラジル、リオデジャネイロ
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世界各地の主要都市の交通渋滞を調査しているTomTom Traffic Indexによると、リオデジャネイロの渋滞は世界で8番目に激しい。
インドネシア、ジャカルタ
渋滞がひど過ぎて、バスは路肩に止まることもままならない。
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TomTomによると、ジャカルタは世界で3番目に交通渋滞のひどい都市だ。ボストン・コンサルティング・グループが2017年に行った調査によると、ジャカルタの人々は年間平均22日を渋滞待ちに費やしている。
Source: The Jakarta Post
インド、ニューデリー
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Centre for Science and Environment(CSE)の2017年の調査によると、ニューデリーの交通渋滞がこれほどまでに問題になっているのは、通勤がピークを迎える時間帯であろうとなかろうと、基本的に渋滞が解消されることがないためだ。
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歩いて行こうとしても、ニューデリーでは渋滞につかまってしまう。
フィリピン、マニラ
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ボストン・コンサルティング・グループの調査によると、マニラの渋滞は2022年までに「完全な停止レベル」に陥ると見られている。これは、渋滞のピーク時には、自動車は平均時速5マイル(約8キロメートル)以下でしか走行できないことを意味する。
ベトナム、ハノイ
ベトナムのハノイでは、バイクも自動車も高速道路を一緒に走る。
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ボストン・コンサルティング・グループの調査によると、今のペースで交通量が増え続ければ、ハノイも2022年までに完全な停止レベルに陥る可能性がある。
フランス、パリ
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TomTomのIndexによると、平均的なパリジャンは年間約154時間を渋滞待ちに費やしている。Centre for Economics and Business Researの2014年の調査によると、パリの渋滞関連のコストは、2030年までに1世帯あたり5524ドル(約60万円)相当にのぼるという。
アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク
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TomTomのデータによると、ニューヨークでは年間約7000万ドル(約77億円)の経済損失が交通渋滞によって生じている。
[原文:These images show how traffic is spiraling out of control around the world]
(翻訳/編集:山口佳美)