シャンパンを楽しむ女王エリザベス2世。ワインは好みではない。
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今日はロイヤルウエディング。たくさんの招待客が素晴らしいメニューを楽しむことだろう。
ところで、エリザベス女王は毎日、豪華な食事を楽しんでいると思うかもしれない。だが実際はそうとも限らない。
テレグラフによると、王室料理長のマーク・フラナガン(Mark Flanagan)氏は週に2度、女王にメニュー案を提出、女王は気に入ったものにはチェックを入れ、それ以外は線で消す。
かつて王室のシェフを務めていたダレン・マグレイディ(Darren McGrady)氏は、女王は「美食家というわけではなく、生きるために食べている。食べることが大好きで、一日中で食について語っていられるフィリップ殿下とは対照的」と語った。
「女王陛下が1人で食事をされるときは、とても節制されている。デンプンは避けるのが決まり」と同氏。
エリザベス女王は、2018年2月に即位66周年を迎えた。女王が普段どんなものを食べているのか。
朝の紅茶とビスケット、糖質を抑えたランチ、毎晩のシャンパンから好物のチョコレートまで、詳しく見てみよう。
女王が、毎日の食事とその合間にどんなものを好んで口にしているのか調べてみた。
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王室の一員ともなると、何を食べるか決めることも大変に違いない。だが幸いなことに、女王にはメニュー選びを手伝ってくれるチームがいる。スーパーマーケット・チェーン、ウェイトローズ(Waitrose)で買い物をするときもそれは変わらない。
女王の1日は、紅茶とビスケットで始まる。
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女王は、淹れたてのアールグレイをボーンチャイナのカップで飲み(ミルクと砂糖は抜き)、ビスケットを数枚食べるとBTは伝えた。
その後、朝食を食べる。シリアルとフルーツのことが多い。
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テレグラフによると、お気に入りのシリアルはケロッグ(Kellogg's)の「スペシャルK」(Special K)。その他、クエーカーオーツ(Quaker Oats)やウィータビックス(Weetabix)が王室ご用達。
女王は、シリアルをタッパーウェアに入れて置くことを好む。その方が新鮮さが保たれるとの考えからだ。
ランチの前には、ジンとデュボネ(甘口ワインをベースにした食前酒)に、レモンひと切れと氷をたくさん加えたものを楽しむ。
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ジンは、王室ご用達のブランド「ゴードン」(Gordon's Gin)だろう。
出典 : The Independent
ランチは、魚と野菜などのシンプルなもの。
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元王室シェフ、ダレン・マグレイディ氏によると、グリルした舌平目に、ソテーしたホウレンソウ、あるいはやズッキーニを添えたものが好物。
また、シンプルなグリルドチキンとサラダも好物。
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女王は、1人で食事をするときは「デンプン抜き」と決めており、ジャガイモ、米、パスタは食べないとマグレイディ氏はデイリー・メールに語った。
そして毎日欠かさないのが、アフタヌーンティー。
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アフタヌーンティーには、キュウリ、スモークサーモン、卵とマヨネーズあるいはハムとマスタードを挟んだフィンガーサンドイッチと、ジャムペニー(ラズベリージャムのサンドイッチをイギリスのペニー硬貨くらいの大きさに円形に切ったもの)が用意される。
そのほか、マクビティ(McVitie's)のリッチ・ティー・ビスケットやスコーン、ケーキが出される。
女王が好きなケーキは、蜂蜜とクリームスポンジ、ジンジャー、フルーツのケーキ、そして孫のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式でも出されたチョコレートビスケットのケーキとマグレイディ氏は語った。
ディナーは、王室の別邸サンドリンガム・ハウス、離宮のバルモラル城にある農場から届くビーフ、シカ、キジ、またはサーモンのフィレが出される。
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肉は、マッシュルームとクリーム、ウィスキーのソースをかけて食べるゲーリックステーキ(Gaelic steak)として出される。女王はそのほか、よく火を通したサンデーロースト(ローストした肉と、ヨークシャー・プディング、野菜等の付け合わせにグレイビーを添えたイギリスの伝統的なメニュー)も好物。
女王の元シェフたちは、調味料については語っていないが、王室ご用達の調味料は、リーペリン(Lea & Perrins)、HPソース(HP Sauce)、ハインツ(Heinz)のケチャップなど。
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女王はチョコレートも好物、高級品から庶民的なブランドまで口にする。
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王室ご用達は、シャルボネル・エ・ウォーカー(Charbonnel et Walker)、ベンディックス(Bendicks)、プレスタ(Prestat)など。だがキャドバリー(Cadbury)やネスレ(Nestle)のようなスーパーマーケットで買えるブランドも口にする。
チョコレートビスケットケーキは女王の好物の1つ、そのほかにチョコレートムースや伝統的なチョコレートガナッシュのスポンジケーキも大好き。
そして1日の終わりには、シャンパンを1杯。
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インディペンデントによると、女王は毎晩、1杯のシャンパンを楽しむ。おそらく、ボランジェ(Bollinger)、ランソン(Lanson)、クリュッグ(Krug)など、王室ご用達の8つのブランドから選ばれているはず。
もちろん、多くの高級ワインも王室ご用達だが、女王はワインをあまり好まない。
[原文:Everything the Queen eats and drinks for breakfast, lunch, and dinner]
(翻訳:高橋朋子/ガリレオ、編集:増田隆幸)
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