スペースX、ファルコン・ヘビーの打ち上げに成功、印象的な瞬間を振り返る

打ち上げを待つファルコンヘビー

SpaceX/Flickr

スペースXは、現行で最強のロケット「ファルコン・ヘビー」を予定通り打ち上げた

2月6日(現地時間)、ファルコン・ヘビーはフロリダにあるケネディ宇宙センター39A発射台から打ち上げられた。およそ50年前、アポロの宇宙飛行士が月を目指したときと同じ発射台。数分後、2基のロケットブースターは無事帰還し、着陸した。

ファルコン・ヘビーは再利用可能で、競合のロケットよりも打ち上げコストが安価。だが同社CEOのイーロン・マスク氏は、今回の打ち上げはまだテストに過ぎないと慎重な姿勢を見せた。

「失敗する可能性は大きい」とマスク氏は打ち上げ前の5日に語った

実際、予定どおりではないこともあった。3基のロケットブースターのうち、最後に切り離された1基は、ドローン船に着陸する予定だったが、大西洋に落下し、大破したとマスク氏は語った。

ケネディ宇宙センターから飛び立った巨大なファルコン・ヘビーを振り返ってみよう。

ファルコン・ヘビーはNASAケネディ宇宙センターから打ち上げられた。スペースXは、現行のロケットの中で最も強力と語った。

ファルコンヘビー

SpaceX/YouTube


高さ230フィート(約70メートル)、23階建てのビルに相当する。

ファルコンヘビー

打ち上げ準備を行うファルコン・ヘビー。2月5日。

Dave Mosher/Business Insider


打ち上げ時の推力は約2270トン。「TNT火薬1800トンに匹敵する」と5日、マスク氏は述べた。

ファルコンヘビー

Dave Mosher/Business Insider

ファルコン・ヘビーは、1970年代にアポロ計画に使われたサターンV型ロケット以来の強力なロケット。

スマートフォンを手に打ち上げを見守る人たち。

打ち上げを見守る人たち

REUTERS/Gregg Newton


スペースXによると、打ち上げコストは9000万ドル(約100億)円。従来より極めて安価。

ファルコンヘビー

SpaceX/Flickr

コストは競合の3分の1。3基の再利用可能なロケットブースターがコストダウンを可能にした。

テスト飛行用に搭載されたマスク氏所有のオープンカー。火星を目指す。

マスク氏のオープンカー

SpaceX/Youtube

当初、マスク氏はロケット上段に搭載したテスラ・ロードスターを火星に打ち込む「極めてわずかなチャンス」があると語っていた。だが、そうはならなかった。

2008年型テスラ・ロードスターには3台のカメラが取り付けられた。

ロケット上段のテスラ・ロードスター

SpaceX/YouTube

6日の夜から素晴らしい宇宙の映像を送ってきている

オープンカーは予定通り、火星と太陽の間をまわる楕円軌道に乗った。

楕円軌道

Twitter/@elonmusk

出典 : Elon Musk/Twitter

先端にテスラ・ロードスターを載せて宇宙空間を飛行中。

ロードスターを載せたロケット

SpaceX/YouTube


オープンカーは、永遠に太陽のまわりを飛び続ける。

火星を目指すテスラ・ロードスター

SpaceX/YouTube


3基のロケットブースターのうち2基は、打ち上げ後、無事に帰還し、着陸した。

宇宙空間を飛ぶファルコンヘビー

SpaceX/YouTube


2基のブースターは同じタイミングでケープカナベラルに着陸した。「今まで見た中で、文字通り最高のシーンだと思う」とマスク氏。

着陸する2基のブースター

SpaceX/YouTube

だが3基目のブースターは大西洋上の予定された着陸地点に戻らなかった。「時速300マイル(約480キロ)で海面に衝突したようだ」と6日夜、マスク氏は語った。

ファルコン・ヘビーは、3基のロケットブースターに合計27基のロケットエンジンを搭載している。

ファルコンヘビー

SpaceX/Flickr


2017年3月、ファルコン9ロケットで初めてブースターの回収に成功した。

ドローン船に着陸したブースター

SpaceX Photos/Flickr

大西洋上のドローン船に着陸したブースター

回収に成功するまでに何年もかかった。何度も失敗を繰り返した。

爆発したブースター

2015年1月、着陸に失敗して爆発したファルコン9ロケットのブースター。

SpaceX/YouTube


[原文:SpaceX launched its biggest and most powerful rocket ever — here are Falcon Heavy's impressive stats

(翻訳/編集:増田隆幸)

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