レジ後ろのきわどいポスター。マンハッタンにあるビクトリアズ・シークレットの店舗にて。
Business Insider/Mary Hanbury
- 10代の客の母親たちが、ビクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)の店舗に飾られた、きわどい写真に激怒している。若年層向けブランド「PINK」を購入する少女には不適切だというのだ。
- ある顧客が、サウスカロライナ州のショッピングモール、コロンビアナ・センター(Columbiana Centre)の店舗の写真を我々に提供してくれた。
- 過激な広告は、同社にとって明るい材料となっているティーン向けブランドを脅かしかねない。
ビクトリアズ・シークレットのきわどい広告が、顧客離れを招いている。
「ほぼポルノ写真」とジェシー・シーリー(Jessie Shealy)は、ビクトリアズ・シークレットのFacebookにコメントした。地元、サウスカロライナ州の店舗に飾られたポスターのことだ。
シーリーの10代の娘は、同社の若年層向けブランド「PINK」がお気に入り。シーリーは、ビクトリアズ・シークレットと地元のショッピングモール、コロンビアナ・センターに、電話とメールで店舗で見たポスターについて苦情を入れた。
シーリーの一番の不満は、彼女が買い物に行く店舗で、PINKとビクトリアズ・シークレットのきわどいランジェリー売場が分かれていないこと。これではPINKの若い顧客が買い物中に、きわどい画像に晒されることになる。
「ずっとディスプレイについては良く思っていなかった。モデルが脚を広げていたり、パンティをずらしていたり、下半身が裸の女性が壁にいる......家族で行くのは本当に恥ずかしい」と同社のFacebookにコメントした。
こうしたディスプレイは、ビクトリアズ・シークレットの全店で統一されているわけではないようだ。我々がマンハッタンの店舗に行ってみると、ブランドごとに売場はきちんと分かれ、レジも別だった。
我々は同社にコメントを求めたが、返答はまだない。
こうした広告が、PINKに顧客離れによるダメージを与える恐れがある。PINKが絶好調の同社にとって、極めて憂慮すべき問題だ。ここ数年、PINKは同社で一番の売れ筋となっている。2017年第3四半期、PINKは1桁台半ばの増収となり、一方、化粧品とランジェリーは減収となったと同社は決算報告で述べた。
シーリーは地元店舗の写真をBusiness Insiderに提供してくれた。
※注意:職場での閲覧には注意してください。
このポスターは、レジのすぐ後ろにある。シーリーは「ひわい」と書いた。
Jessie Shealy
PINKとビクトリアズ・シークレットのレジを分けて欲しいと会社に連絡した。
Jessie Shealy
同社は過去にも、過激な広告で非難された。「セクシーさのアピールが年々ひどくなっている」とコメントした人も。
Jessie Shealy
我々が訪れたマンハッタンの店舗では、ビクトリアズ・シークレットとPINKでレジが分かれていた。
Business Insider/Mary Hanbury
試着室も別。
Business Insider/Mary Hanbury
ここは全てPINKの売場。
Business Insider/Mary Hanbury
だが数歩先には、きわどいランジェリー。
Business Insider/Mary Hanbury
こうしたポスターが、同じ店舗内で買い物をする、PINKの若い顧客にとっては不適切だと考えられている。
Business Insider/Mary Hanbury
(敬称略)
(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)