韓国にある犬舎。
Woohae Cho / AP Images
- 韓国の平昌では、政府が飲食店に対し、オリンピック期間中は犬肉を使った料理の提供を自粛するよう求めている。だが、一部の飲食店はこれを拒否している。
- 当局は政府の求めに応じた飲食店には助成金を出すとしているが、犬肉を提供する12の飲食店のうち、これを受け入れたのはわずか2店のみだと報じられている。
- 一部の韓国人は、犬肉は健康に良いと信じている。だが、韓国でも犬は食べる物でなくペットだと考える人が徐々に増え始めている。
韓国の平昌で冬季オリンピックが始まった。
現地では、地元の食を外国人観光客にもっと楽しんでもらおうと、さまざまな取り組みがなされている。
だが、一部の飲食店はこれに反発している。問題になっているのは、犬肉の扱いだ。
平昌では地元政府が、五輪の開催期間中、犬肉を使った料理の提供を自粛するよう飲食店に求めている。これに応じた飲食店には助成金を出すとしているが、犬肉を提供する12の飲食店のうち、これを受け入れたのはわずか2店のみだと、デイリー・メール紙は報じている。
残りの飲食店は、短期間であっても売り上げに悪影響が出るとして、犬肉を使った料理の提供を続ける考えだという。
一部の韓国人は、犬肉は健康に良いと信じている。だが、韓国でも犬は食べる物ではなくペットだと考える人が徐々に増え始めたことで、こうした認識が変わっていく可能性もある。デイリー・メールによると、ソウルでは犬肉は「嫌がられる」とされているものの、飲食店による提供は特に制限されていないという。
犬肉を食べる習慣に抗議し、平昌五輪をボイコットすべしと主張してきた活動家にとっては、こうした変化は良いニュースなのだろう。
[原文:South Korean restaurants are defying Olympic orders to stop serving dog meat]
(翻訳/編集:山口佳美)