仮想通貨取引所コインチェックから巨額の仮想通貨NEM(ネム)が流出した問題で、同社は2018年2月9日夜、顧客から預かっている日本円の出金を13日に再開すると発表した。同社は「安全性の確認を完了した」としている。
対象の通貨は、日本円のみ。2月13日の何時に出金が再開されるのかや、ネムの保有者に対する補償の見通しは不明。仮想通貨の出金については「安全性が確認でき次第再開する」としている。
コインチェックはネムの流出が発覚した1月26日から、日本円と全ての取り扱い仮想通貨の出金を停止している。
出金の順番について、コインチェックは発表で「出金処理は申請をいただいている順にて対応いたします」と明記している。
コインチェックに仮想通貨を預けていた利用者の中には、流出が判明した1月26日に送金を申請したが、現在まで処理が保留されたままになっている利用者もいる。
金融庁は1月29日、同社に業務改善を命じ、2月13日までに、どのような対応をするかなどについて報告するよう求めている。
(文・室橋祐貴、木許はるみ)