仮想通貨取引所大手のコインチェックから580億円相当の仮想通貨NEMが流出した問題。2018年1月26日から18日経った2月13日朝、日本円の出金が再開した。コインチェックは流出発覚当日以降、日本円を含めた全ての取扱通貨の出金を一時停止していた。
コインチェックは2月9日に発表したプレスリリースで、2月13日から日本円での出金を再開すると伝えていた。
コインチェックは2月13日朝、日本円の出金を再開した。(写真は1月26日撮影)
投資家たちの間に広がる、安堵、不安
都内のシステムエンジニアの男性(47)は“朗報”に声を弾ませた。午前10時過ぎ、出金完了のメールを受信。預けていた現金は150万円だった。昨晩は「13日の当日に出金されるとは思わない」とやや諦めていたという。「現金はどうにかなると思っていたが、時間がかかると思っていたので気分的には楽になった」と話した。一方「その3倍くらい」(の価値)の仮想通貨をコインチェックに預けているが、そちらについては「送金申請」から変化はない。「まとまったお金が入って来てうれしいけれど、複雑でまだ何とも言えない気持ち」とこぼした。
ツイッター上で拡散する「コインチェックから振込完了」の報告
「まずは4000万戻ってきた。」とツイートした「Akito」さん。
「無事入金が確認できてホッとしています。 全額戻ってこないことも覚悟していましたが、 正式なリリースが出るまでは希望も持ちたくなり、悶々とした3週間でした」と話した。
その他にもさまざまな声
(文・西山里緒、木許はるみ、写真・西山里緒)