アヴリル・ラヴィーンのステージに殺到した若者たち。おなじみの光景の多くが、なくなってしまった。
Jason Nelson/Getty Images
- 集客に苦戦するショッピング・モールは、その多くが閉鎖、または改装されて新しい施設に生まれ変わっている。
- かつてモールでおなじみだった光景の多くが、ますます見られなくなってきている。
- 子どもの遊び場、アーケードゲーム、人気歌手のプロモーションもそうだ。
ショッピング・モールはかつて、私たちの買い物や近所付き合いにおいて極めて重要な役割を果たしていた。昔は午後になると常に客で賑わっていたモールの多くが、今では空きテナントを埋めるのに苦戦し、住宅やオフィスに変わってしまったところもある。
その結果、モールによくあった店舗やモールならではのものがほとんどなくなってしまった。
ショッピング・モールから消えた店舗、特徴、イベンドなどを見てみよう。
子どもの遊び場
Brennan Linsley/AP
ショッピング・モールは週末、家族で出かける定番スポットだった。親の買い物に付き合うことが子どもたちのストレスにならないよう、ほとんどのモールには遊び場があった。
シャーパー・イメージ(Sharper Image)
Eric Risberg/AP
家電ブランドのシャーパー・イメージは、2008年に破産申請するまで、多くの店舗を展開していた。現在はウェブサイトやカタログ、小売業者を通して製品を販売している。
人気歌手のプロモーション
Jason Nelson/Getty Images
CDが売れていた頃は、ブリトニー・スピアーズやアヴリル・ラヴィーンといった人気歌手がニューアルバムのプロモーションでモールを回った。若いファンが殺到した。
トゥルーレリジョン(True Religion)
Brett Deering/Getty Images
ブランドの人気がなくなり、シェアが低迷。2017年7月に破産申請し、少なくとも27店を閉店する計画を発表した。
モールが登場する映画
Facebook/Mean Girls
若者たちが友だちとモールでショッピングしたり、ぶらぶらと時間を過ごしていた頃、10代をターゲットにした映画、例えば『初体験/リッジモント・ハイ(Fast Times At Ridgemont High)』や『ミーン・ガールズ(Mean Girls)』などには、よくショッピング・モールが登場した。
ウォルデンブックス(Waldenbooks)
Tim Boyle/Getty Images
ボーダーズ(Borders)やウォルデンブックスといった書店は、モールの定番だったが、多くの独立書店やチェーン書店同様、いずれも倒産した。
噴水
Branimir Kvartuc/AP
子どもはモールに行くと、必ず噴水に小銭を投げ入れたもの。だが、経費削減のため噴水はもはや見られない。
ペイレス(Payless)
Damian Dovarganes/AP
靴のディスカウントチェーン、ペイレスも、小売業界の変化に対応できず、2017年4月に破産申請した。約900店を閉店し、現在は約3500店。
ウィンドウショッピング
Daniel Goodman / Business Insider
店のディスプレイを眺めて、高価な服や電化製品を手に入れることを夢見るのが普通だった。だが今ではInstagramやSnapchatといったソーシャルメディアがその役割を果たしている。
ヴァージンメガストア(Virgin Megastore)
Spencer Platt/Getty Images
CDセールスは過去10年にわたって落ち続けている。その結果、大規模なレコード店の多くが閉店した。ヴァージンはCDマーケットの主役だったが、同社の旗艦店舗はもうアメリカ国内にはない。
アーケードゲーム
Andrew Savulich/AP
家庭用ゲーム機の普及でアーケードゲームは時代遅れになった。
初めてのアルバイト
Jose Luis Magana/AP
モールが人気だった頃、ティーン・エイジャーの初めてのアルバイト先としても人気だった。
スター選手の記念品の店
Slaven Vlasic/Getty Images
スター選手のサイン入りの服やグッズを販売していた店は、モールにとって重要な存在だった。
お小遣いを使う場所
Steven Depolo/flickr
ティーンたちの多くは、お小遣いをもらったら一直線にモールへ向かった。だが、eコマースの台頭によって、ショッピング・モールは定番というよりむしろ、目新しいものになってしまった。
ラジオシャック(RadioShack)
Wikimedia Commons
ラジオシャックのような家電量販店は近年、eコマースとの競争に苦戦している。同社は2017年3月の破産申請後、1000店以上を閉店した。
たばこを吸う人
Cameron Spencer/Getty Images
かつては公共の場所での喫煙が認められていた。だが禁煙法により、ここ20〜30年でその姿は見なくなった。
FAOシュワルツ(FAO Schwarz)
Reuters
かつてはその巨大店舗で知られたおもちゃ屋さん、FAOシュワルツは今ではメイシーズ(Macy’s)など他の小売店への出店にシフトしている。
ザニー・ブレイニー(Zany Brainy)
Dan Loh/AP
教育玩具のザニー・ブレイニーは2001年に破産申請したが、創業者のデイビッド・シュレッシンガー(David Schlessinger)は現在、ディスカウントストアのファイブ・ビロウ(Five Below)を経営している。
[原文:20 things that have disappeared as malls across America have died]
(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)