すでに例年の2倍? アメリカの学校で頻発する、銃を使った事件

迎えを待つ生徒たち

事件の後、迎えを待つ生徒たち(2018年2月14日、フロリダ州パークランド)。

Wilfredo Lee

  • アメリカ、フロリダ州にあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で14日(現地時間)、銃乱射事件が起きた。17人が死亡し、負傷者も多数出ている。
  • 2018年に入ってから、アメリカではすでに18件の銃に関係する事件が学校もしくはその周辺で起きている。

フロリダ州パークランドにあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で14日午後(現地時間)、銃の乱射事件が起きた。少なくとも17人が死亡し、十数人が負傷した。当局が発表した。

銃規制を呼びかけるアドボカシー・グループ「Everytown for Gun Safety(全ての街に銃の安全を)」の集計によると、2018年に入ってから、アメリカで銃に関係する事件が学校もしくはその周辺で起きるのは、これで18回目だ。

ただし、銃に関係する学校での事件には、自殺もあれば、学外から校舎に入ってきた流れ弾や、夜中の学校の駐車場で起きた言い争いによるもの、そしてもちろん、銃を持った人間が生徒たちを撃つことなどが含まれる。

「こうした事件の大半は、それぞれに悲しさと驚きがある。だが、全ての事件が同じような性質を持っているわけではない」ウォール・ストリート・ジャーナルが1月に掲載したコラムには、そう書かれている。

学校での銃乱射事件は、2007年に起きたバージニア工科大学銃乱射事件と、2012年に起きたサンディフック小学校銃乱射事件がきっかけで、人々の注目を集めるようになった。だがこうした事件は、流れ弾や訓練中の誤射とは大きく性質が異なる。

「襲撃者に自分以外の誰かを傷つける意図がなかったり、誤って銃を発射してしまったケースで、『学校での銃乱射事件』という言葉を使うのは、明らかに誤解を招くものだ」オピニオン・ライターのベケット・アダムス(Becket Adams)氏はワシントン・エグザミナー(Washington Examiner)紙にそう書いた。

だが、いずれにせよ、18件というのは多い。Everytown for Gun Safetyのまとめによると、2017年と2016年は、同時期でそれぞれ7件だった。

2018年に入ってから起きた、銃に関係する事件は以下のとおり。

なお、アスタリスクがついている事件では、死者が出ている。日付はいずれも、現地時間。

  • *1月3日:ミシガン州で31歳の男が以前通っていた元小学校の駐車場で銃を使って自殺
  • 1月4日:シアトル郊外にあるニュー・スタート高校で銃撃。被弾したり、負傷した人はいなかった。
  • 1月5日:アイオワ州フォレスト・シティで、ペレット・ガン(空気銃)の弾がスクールバスの窓を粉々に。通学のため多くの生徒が乗っていたが、負傷者はいなかった。
  • *1月9日:アリゾナ州の小学校のトイレで、14歳の男子生徒が自殺
  • 1月10日:カリフォルニア州立大学の建物が被弾。負傷者なし。
  • 1月10日:テキサス州にあるグレーソン大学の学生が、インストラクターの下で銃の訓練中に誤まって銃を発射。負傷者なし。
  • 1月15日:テキサス州マーシャルの警察に深夜、ウィレイ大学で銃声が聞こえたとの通報が入った。学生寮の1つに流れ弾が当たったが、負傷者はいなかった。
  • *1月20日:ノースカロライナ州で、ウィンストン・セーラム州立大学のフットボール選手がウェイクフォレスト大学で開かれたイベント中に撃たれて死亡
  • 1月22日:テキサス州にあるイタリー高校で、16歳の男子生徒が銃を撃ち、女子生徒が負傷。
  • 1月22日:ルイジアナ州ニューオーリンズで、ネット・チャーター高校の前に集まった生徒の集団に向かって、何者かがピックアップトラックから銃撃。男子生徒が1人、負傷した。
  • *1月23日:ケンタッキー州の15歳の高校生が銃を撃ち、2人が死亡し、17人が負傷した。
  • 1月25日:アラバマ州にあるマーフィー高校の外で、16歳の少年が銃を乱射。負傷者はいなかった。
  • 1月26日:ミネソタ州にあるディアボーン高校の駐車場で、バスケットボールの試合中、言い争う2人の人間に何者かが銃を発射。負傷者はいなかった。
  • *1月31日:ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるリンカーン高校の外で、バスケットボールの試合後、乱闘騒ぎの結果、銃が使用された。この騒ぎに関与した生徒はいない。1人が死亡。
  • 2月1日:カリフォルニア州ロサンゼルスにあるサルヴァドール B. カストロ中学校で12歳の女子生徒が銃を発射。1人が重傷、他にも4人が負傷した。事件はアクシデントだったと報じられている
  • *2月5日:メリーランド州にあるオクソン・ヒル高校の駐車場で1人の生徒が撃たれる
  • 2月5日:ミネソタ州にあるハーモニー・ラーニング・センターで、3年生が職員の銃の引き金を引く
  • 2月8日:ニューヨーク州ニューヨークのブロンクスにあるメトロポリタン高校で、17歳の少年が銃を撃つ。負傷者はいない。
  • *2月14日:フロリダ州パークランドにあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で、元生徒が銃を乱射、複数の死亡者と負傷者を出した。

[原文:There have already been 18 gun-related incidents at American schools in 2018]

(翻訳/編集:山口佳美)

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