NBC
- 日本代表のフィギュアスケーター、羽生結弦選手がショートプログラムの前に行ったウォーミングアップの様子がアメリカで注目を集めている。
- 羽生選手は、車輪のついたバケツのようなものに座って動き回ったり、視覚的なエクササイズのようなことを行っていた。
- その様子を放送していたNBCは、羽生選手のウォーミングアップがどういうものなのか、全く分からなかった。
日本代表の羽生結弦選手は、世界を代表するフィギュアスケーターの1人だ。だが、そのウォーミングアップのルーティンは、少し変わっている。
平昌オリンピックでは16日、フィギュアスケート男子ショートプログラムが行われた。アメリカの放送局NBCは、出番を待つ羽生選手のウォーミングアップの様子を放送した。だが、それがどういった運動なのか、誰にも分からなかった。
羽生選手は最初、車輪のついたバケツのようなものに座って床を滑っていた。NBCのスポーツ解説者テリー・ギャノン(Terry Gannon)氏は尋ねた。「彼はここで何をしているんでしょうか? 」
だが、ゲスト出演していた元オリンピック代表のフィギュアスケーター、タラ・リピンスキー氏とジョニー・ウィアー氏にもよく分からなかった。
「どんな効果があると思います? 」リピンスキー氏は聞いた。
「何かのビデオゲームかな? 」ウィアー氏は言った。
すると、羽生選手は次のエクササイズに移った。何らかの視覚的なエクササイズのようだ。男性が羽生選手の頭に巻かれたバンドについた物体を動かしている。その動きを羽生選手は目で追っているようだ。
リピンスキー氏は、これは単純に羽生選手の集中力を試そうとするものではないかとコメント。ウィアー氏は、羽生選手は非常に縁起を担ぐ選手だと語った。
NBC
その後、NBCは再び羽生選手のウォーミングアップの様子を放送した。恐らく何らかの答えを求めたのだろう。だが、羽生選手がバケツのようなものに乗っている映像が流れると、ギャノン氏は「これがどんなエクササイズなのか、全くわかりません」と言った。
羽生選手は2014年のソチオリンピックで金メダルを獲得、世界選手権でも2度の優勝経験がある。フィギュアスケートと言えば、羽生選手と言っても過言ではない。だが今シーズンは怪我と戦っており、オリンピックでこれまで通りの演技ができるのかどうか、危ぶむ声もあった。
彼のウォーミングアップが他の誰にも理解できなくても、羽生選手にとって効果があるならそれが一番だ。
(翻訳/編集:山口佳美)