前途多難? 米コカ・コーラが打ち出す、ダイエット・コーク復活のための新戦略

ダイエット・コーク

アメリカで販売されている、ダイエット・コークの新たなフレーバー。

Hollis Johnson

  • アメリカのコカ・コーラは、ミレニアル世代にダイエット・コークを勧めようとしている。
  • 同社はダイエット・コークに新たなフレーバーを追加し、新たな顧客を開拓しようと広告を展開している。
  • 健康志向の高まりを受け、ダイエット・コークは近年、その売り上げが低迷している。

アメリカのコカ・コーラは、業績改善のため、ダイエット・コークを飲まないミレニアル世代を取り込もうとしている。

同社は16日(現地時間)、こうした取り組みに対する顧客の反応が上々であると発表した。

同社は1月、低迷するダイエット・コークに新たなフレーバーを追加し、パッケージをリニューアル、広告も刷新した。

チェリー味のダイエット・コーク

ダイエット・コーク、ファイスティー・チェリー味。

Hollis Johnson

「我々が2017年にやり残したことの1つが、ダイエット・コークの立て直しだった」コカ・コーラのCEOジェームズ・クインシー(James Quincey)氏は16日に行われた投資家との電話会談で述べた。

クインシー氏は、2017年にダイエット・コークの行く末を見出し、「最低でも(売り上げの)低迷をストップさせたい」と考えていたと言う。同氏によると、新たなフレーバーとパッケージは正しい方向 —— だが、売り上げを実際に増やすには足りないかもしれない —— へ向けた一歩だと述べた。

「これは実験的なプロセスになるだろう」クインシー氏は言った。

同氏によると、こうした実験的なプロセスの大半は、普段からダイエット・コークを飲まない消費者、中でもミレニアル世代を中心に行われるという。コカ・コーラは今後数カ月の間に、ダイエット・コークの新たなファンと長年の愛飲者両方との「コミュニケーションとエンゲージメント」の強化に乗り出す計画だ。

ダイエット・コークのブランド復活にとって、ミレニアル世代を取り込むことは必要不可欠だ。

光沢のある缶と、ファイスティー・チェリー(Feisty Cherry)やツイステッド・マンゴー(Twisted Mango)といった新たなフレーバーは、典型的なコカ・コーラの見た目や味に比べて、より時代にあったものだ。マーケティングもミレニアル世代に照準を合わせたものとなっている。スーパーボウルの広告は、元はソーシャルメディア用にデザインされたもので、280万人のフォロワーを持つインスタグラムのアカウント「Girl With No Job」で、スポンサード・コンテンツとして投稿された。

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ダイエット・コークはここ2、3年、同社のコーラ類の中でも最も売り上げが低迷している。業界誌Beverage Digestによると、アメリカでの2016年のダイエット・コークの売り上げは1.9%減ったという。

ゼロカロリー・ドリンクであるにもかかわらず、ダイエット・コークは健康志向の高い消費者への訴求にも苦しんでいる。

アメリカでは近年、砂糖の摂取量を減らす人が増えており、砂糖を多く含む炭酸飲料の消費量も減っている。だが、ダイエット・コークが使用する人工の原材料に対する、消費者の懸念は払しょくされていない。2005年以降、こうしたダイエット炭酸飲料の売り上げは34%減少している。

[原文:Coca-Cola says millennials are decimating sales of Diet Coke — and now it's going to war (KO)]

(翻訳/編集:山口佳美)

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