米人気サンドイッチチェーン「ジミー・ジョーンズ」が株式の過半数を売却

ジミー・ジョーンズ

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アメリカのサンドイッチチェーン「ジミー・ジョーンズ(Jimmy John's)」は4月6日木曜日、投資会社のロアーク・キャピタル・グループ(Roark Capital Group)に株式の過半数を売却すると発表した。取引価格は明らかになっていないが、ジミー・ジョーンズの2015年のIPO前の企業価値は20億ドル(約2222億円)だったと推定されている。

同社はジミー・ジョン・リアトード(Jimmy John Liautaud)氏が1983年に最初の店舗をオープンしたのが始まり。33年前、高校を卒業したばかりのリアトード氏は、父親から2万5000ドル(約278万円)を借りて、イリノイ州チャールストンで4種類のサンドイッチを提供するジミー・ジョーンズを開いた。同社のウェブサイトに、リアトード氏はこう書いている。

「店はバーに囲まれた場所にあった。 学生はお酒を飲むし、お腹もすく。そこで遅くまで店を開けていれば、客には困らなかった」

ジミー・ジョーンズ

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店は10年で10店舗に増えた。その後フランチャイズ展開を始め、アメリカ全土に拡大していった。

リアトード氏は既存店の運営よりも店舗の拡大、特にフランチャイズ展開に熱心に取り組んだ。

その結果、ジミー・ジョーンズの店舗は2002年に160店舗にまで増えたが、リアトード氏によると、そのうちの70店舗は経営不振に陥っていた。同氏は規模拡大をいったんストップし、1年半かけて立て直しに集中した。結果的に7店舗を閉鎖したが、ビジネスを安定させることができたという。

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「あの経験で多くを学び、フランチャイズ加盟者には、私の運営システムを受け入れてもらうよう方針を変えた」と、リアトード氏は会社のウェブサイトに書いている。「私はジミー・ジョーンズの運営がどれだけ大変かを詳細に説明した。 天気に左右されることや深夜の営業、週末の状況、この業界の厳しさについて長い時間をかけて説明した。フランチャイズに加わる条件を厳しくしたんだ」

フランチャイズ展開への注力によって、ジミー・ジョーンズはアメリカで最も注目されるフランチャイズチェーンとなり、昨年には雑誌Entrepreneur の「フランチャイズ500」のトップに掲載された。

ジミー・ジョーンズ

ジミー・ジョーンズの売りは、新鮮な材料へのこだわりだ。人工的な食材は使わない。また、スピードも追求し、従業員はサンドイッチを60秒きっちりで作れるよう要求されている。

しかし、ジミー・ジョーンズは最近、いくつかの問題に直面している。

2014年には従業員に対して、退職後2年間「サブウェイ(Subway)」や「ポットベリー(Potbelly)」などの同業他社への転職を禁じる契約への署名を要求しことが反発を呼び、訴訟を起こされた。 ジミー・ジョーンズは同年後半、この方針を取り下げ、2016年6月はニューヨーク州検事総長事務局で、雇用契約書に同業他社への転職の禁止を盛り込まないことを確認し、訴訟は和解した。

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また、同社は2011年には、本社をイリノイ州からより税率の低い州へ移すことを計画していると批判的に報じられた(同社は現在もイリノイ州シャンペーンに本社を置いている)。さらに昨年、リアトード氏が2010年に狩猟で仕留めた象やサイ、ヒョウなどと撮った写真がソーシャルメディアで拡散し、猛批判を浴びた。その後、リアトード氏は「もう狩りはしない」と言明した。

ジミー・ジョーンズの創業者リアトード氏

ジミー・ジョーンズの創業者リアトード氏

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株式売却後もリアトード氏は引き続き、ジミー・ジョーンズの取締役会会長を務める。ロアーク・キャピタル・グループに次ぐ筆頭個人株主となる予定。

リアトード氏は5日、「2年間かけてロアーク・キャピタル・グループと関係を深めていった。彼らは業界で最高クラスの能力と専門知識を持っており、ジミー・ジョーンズのブランドを次のレベルへと押し上げてくれるだろう」とコメントした。

ジミー・ジョーンズはロアーク・キャピタル・グループが直近で獲得した企業だ。 同社が株式の過半数を保有するレストランチェーンには、Arby’sや、Carl's Jr.、Hardee'sの親会社であるCKE Restaurantsなどがある。

[原文:How a 19-year-old turned a sandwich shop into a billion-dollar business]

(翻訳:Kamada Satoko)

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