B-21、AH-64E、JLTV、バージニア級原潜、ミサイル駆逐艦、精密誘導爆弾......トランプ政権が要求した装備

AH-1Zヴァイパーが強襲揚陸艦ボクサーへの着艦準備に入る。2016年5月15日。

AH-1Zヴァイパーが強襲揚陸艦ボクサーへの着艦準備に入る。2016年5月15日。

US Navy/Mass Communication Specialist Seaman Brett Anderson

トランプ大統領が議会に示した2019会計年度の予算教書では、防衛費は6860億ドル(約73兆円)にのぼった。

大統領選挙中からトランプ大統領は、強力な軍事力の必要性をアピールしていた。マティス国防長官も、2019会計年度の予算とともに軍事力の「本当の増強」が始まると最近、語った

巨額の予算を使い、軍は迫りくる脅威に備えるために必要な装備の購入契約を進めている。車両、航空機、艦艇、そして大量の武器弾薬類。その多くは「イスラム国(ISIS)」との戦いに投入される。

大統領が予算教書に盛り込んだ装備の一部を見てみよう。

F-35、77機

テストフライトを行うF-35。2013年3月28日。

テストフライトを行うF-35。2013年3月28日。

Lockheed Martin

F-35は、アジアおよび中東での緊張の高まりもあり、販売面でも良いニュースが続いている。

F-35、77機の調達予算は、107億ドル(1兆1400億円)。

B-21レイダー 長距離戦略爆撃機

B-21 レイダーの想像図。

B-21 レイダーの想像図。

Thomson Reuters

B-21レイダーは長距離ステルス爆撃機。B-1ランサーとB-2スピリットを置き換える計画。詳しい情報は乏しく、議会も詳細を把握していない

23億ドル(約2500億円)が開発費として計上されており、将来の三元戦略核戦力(大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル、長距離核爆撃機)の重要な一翼を担うと見られている。

KC-46 空中給油機、15機

A-10サンダーボルトIIに1500ポンドの燃料を給油するKC-46ペガサス。2016年7月15日。

A-10サンダーボルトIIに1500ポンド(約680キロ)の燃料を給油するKC-46ペガサス。2016年7月15日。

US Air Force

空中給油機は「イスラム国」(ISIS)やタリバンとの戦いにおいて極めて重要な役割を担う。KC-46ペガサスは21万2299ポンド(約9万6000キロ)の燃料を積み、最大20万7672ポンド(約9万4000キロ)を給油することができる。現行のKC-135ストラトタンカーを置き換える。

KC-46、15機の調達予算は、30億ドル(約3200億円)。

MQ-9リーパー、29機

クリーチ空軍基地の上空を飛ぶ無人機MQ-9 リーパー。

クリーチ空軍基地の上空を飛ぶ無人機MQ-9 リーパー。

Thomson Reuters

MQ-1プレデターは間もなくこの3月に退役、空軍はより多くのMQ-9リーパーを調達する予定。

リーパーは航続距離、速度がプレデターよりも大幅に向上し、ヘルファイア・ミサイルから精密誘導爆弾まで様々な武装が可能。

AH-1Zヴァイパー、25機

訓練中のAH-1Zヴァイパー。2018年2月4日。

訓練中のAH-1Zヴァイパー。2018年2月4日。

US Marine Corps/Pfc. William Chockey

AH-1Zヴァイパーは、海兵隊が運用しているAH-1Wスーパーコブラを置き換えるもの。

海兵隊は最終的には、342機を導入する計画。

AH-64Eアパッチ・ガーディアン、60機

訓練エリアに着陸するAH-64Eアパッチ・ガーディアン。

訓練エリアに着陸するAH-64Eアパッチ・ガーディアン。

US Department of Defense

AH-64Eアパッチ・ガーディアンは、AH-64アパッチの発展型。新型のアビオニクス(飛行電子機器)とテクノロジーの搭載により、速度と操作性が向上し、無人機のコントロールも可能。

大統領専用ヘリVH-92、6機

大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」に乗り込むトランプ大統領。2018年2月1日。

大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」に乗り込むトランプ大統領。2018年2月1日。

AP Photo/Evan Vucci

シコルスキー(Sikorsky)S-92が次期マリーン・ワンに選定された。現行のシコルスキーVH-3Dシーキングを後継機となる。導入は2020年の予定、大統領専用ヘリの特徴であるホワイトとグリーンの塗装が施される。

6機の調達価格は、9億ドル(約950億円)。

JLTV(Joint Light Tactical Vehicle:統合軽戦術車両)、5113両

4タイプのオシュコシュ・コーポレーション製JLTV。

4タイプのオシュコシュ・コーポレーション製JLTV。

Oshkosh Defense

国防総省は汎用軍用車両ハンヴィ(Humvee)を全面更新する計画。ハンヴィは1980年代半ばから使用されている。オシュコシュ・コーポレーションのL-ATV(Light Combat Tactical All-Terrain Vehicle)が選定された。

2019会計年度での調達予算は、20億ドル(約2100億円)。

バージニア級原子力潜水艦、2隻

「アルファ」シー・トライアルと呼ばれる初航海を終えて造船所に戻る原子力潜水艦バージニア。2004年7月30日。

「アルファ」シー・トライアルと呼ばれる初航海を終えて造船所に戻る原子力潜水艦バージニア。2004年7月30日。

US Navy

バージニア級原子力潜水艦は、アメリカ海軍が誇る最新の攻撃型原子力潜水艦。最新の静粛性能を備えている。ロサンゼルス級を代替し、2070年まで運用される予定

2隻の調達予算は、74億ドル(7800億円)。

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦、3隻

ミサイル駆逐艦ジョン・S・マケインが補給のため強襲揚陸艦ボノム・リシャールに近づく。2017年6月14日。

ミサイル駆逐艦ジョン・S・マケインが補給のため強襲揚陸艦ボノム・リシャールに近づく。2017年6月14日。

Naval Surface Warriors/Flickr

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦はアメリカ海軍の支柱的存在。現在、64隻が運用されており、さらに3隻が増強される予定。アーレイ・バーク級の増強は、ズムウォルト級の建造計画がうまくいっていないためと見られる。

3隻の調達予算は、60億ドル(約6400億円)。

精密誘導爆弾(JDAM)、4万3594発

原子力空母ハリー・S・トルーマンに積み込まれた2000ポンド精密誘導爆弾GBU-31。

原子力空母ハリー・S・トルーマンに積み込まれた2000ポンド精密誘導爆弾GBU-31。

US Navy

JDAM(Joint Direct Attack Munition)は、無誘導爆弾に誘導装置を取り付け、「スマート」爆弾(精密誘導爆弾)としたもの。「イスラム国」(ISIS)との戦いで大量の爆弾を投下したため、軍は大量の爆弾を新規調達することとなった。

4万発以上の精密誘導爆弾の調達予算は、12億ドル(約1300億円)。

ヘルファイア・ミサイル、4338発

AH-64Eアパッチ・ガーディアンにヘルファイヤ・ミサイルを積み込む。2017年5月31日。

AH-64Eアパッチ・ガーディアンにヘルファイヤ・ミサイルを積み込む。2017年5月31日。

US Army

ヘルファイヤ・ミサイルは、イラク、アフガニスタンからシリア、ソマリアに至るまで、テロリストを正確に攻撃するために欠かせない。主に対戦車ミサイルとして使用され、攻撃ヘリAH-64アパッチや無人機MQ-9リーパーなどに搭載される。

155ミリ砲弾、14万8287発

1発100ポンド(約45キロ)近い砲弾が並ぶ。カリフォルニアの訓練センターにて。2017年7月21日。

1発100ポンド(約45キロ)近い砲弾が並ぶ。カリフォルニアの訓練センターにて。2017年7月21日。

Army National Guard

精密誘導爆弾は敵を破壊する主力兵器となりつつあるが、砲撃は依然として重要。実際、シリアにおいて海兵隊は、ベトナム戦争以来、破られてこなかった記録を超える数の砲弾を使用した。

[原文:Trump's defense budget is a wishlist for a massive military buildup — these are the planes, ships, and missiles he wants

(翻訳、編集:増田隆幸)

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