仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)で2018年2月16日夕方、ゼロ円で仮想通貨が売買できるシステム上のトラブルが発生した。運営会社のテックビューロ(大阪市)が同月20日に発表した。SNSなどでは、仮想通貨ビットコイン20億BTC(約2200兆円分、BTCはビットコインの単位)が、ゼロ円で購入できたと話題になっていた。
テックビューロが2月20日に発表したプレスリリース「16日に発生した異常値の表示に関するお詫びとご報告」。
テックビューロのウェブサイトより
テックビューロによると、2月16日午後5時40分ころから5時58分ころの約18分間、Zaifの「簡単売買」で、ゼロ円で仮想通貨の売買ができる状態が発生した。「簡単売買の価格計算システムに異常が生じた」としている。
利用者7人がゼロ円で仮想通貨を購入し、そのうち一部は、取引所で売り注文が出されたため、取引板に異常値が表示されたという。同日午後7時34分ころに復旧した。
ゼロ円で購入できた売買については訂正扱いとし、各利用者の残高データを修正したという。
同社は「再発防止に努め、今後ともより一層サービス改善に向け、取り組んでまいります」とコメントしている。
(文・西山里緒)