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- ウォルマートのオンライン売り上げはこの四半期に23%成長、その前の四半期の50%成長の半分以下となった。
- 同社は、低迷の理由は品揃えに失敗し、ホリデーシーズンにテレビや玩具などへの高い需要に対応できなかったためと述べた。
- 同社の株価は2月20日(現地時間)、10%以上安となり、1988年1月以降で最大の下げとなった。
ウォルマートのオンライン売り上げはホリデーシーズンに大幅に減速し、直前の四半期の50%成長から23%成長に留まったと同社は20日、発表した。
同社CEOのダグ・マクミロン(Doug McMillon)氏は、低下の大部分は「予想どおりで計画済み」と語った。
だが問題のいくつかはオペレーションの問題。同社は最大の売り上げが見込まれるホリデーシーズンでの基本的な品揃えに失敗したとマクミロン氏は同日、アナリストに説明した。
玩具、テレビや他の電化製品など、ホリデーシーズンに高い需要が期待できた商品の在庫が不足。他の商品の在庫を揃えたことが、結果的に「マイナスに作用した」と同氏。
「高い需要への対応方法を研究している」
同社の株価は20日、10%以上安となり、1988年1月以降で最大の下げとなった。
予想を超える需要は良い兆候といえるが、ウォルマートがそれに対応できなかったことは憂慮すべき事態。特にアマゾンとの競争が激化している今、大きな問題となる。
同社は投資家に対して、問題を最終的に解決し、来年度はオンライン売り上げの40%成長を目指すと語った。
「最初の四半期で40%成長が達成できるとは考えてはいない」とマクミロン氏。だが年間を通して徐々に売り上げを伸ばし、2019年度で平均40%の成長を目指す。
ウォールマートのこの四半期の総収入は4.1%増の1363億ドル(約14兆6000億円)。アメリカ国内の既存店売上高は2.6%増、来店者数は1.6%増となった。
[原文:Walmart just had its worst day in 30 years — here's why]
(翻訳/編集:増田隆幸)