女子アルペンのスター選手、ミカエラ・シフリンは金メダル5個を目指したが、最も得意な種目でまさかの4位に終わった。
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- アメリカのメダル獲得数は、1998年長野オリンピック以来の最低ペース。
- メダル確実と期待されたスター選手がメダルを逃し、またギリギリで表彰台を逃した選手も多い。
- メダル数トップのノルウェーにはもはや届かないが、まだメダル獲得のチャンスは残されている。
平昌オリンピックでのアメリカのメダル獲得数は、過去20年で最低のペース。期待の高かった種目が残念な結果に終わっている。
2月20日時点でメダル獲得数は12個、国別で第6位。第1位はノルウェーで29個、ドイツが23個、カナダが19個で続いている。
アメリカの不振は、期待されたスター選手が期待を下回る結果となったこと、そしてわずかな差で表彰台を逃した選手が多いため。
ミカエラ・シフリンは、アルペン競技で5つの金メダル獲得が期待されたスター選手。最初の大回転で1つ目の金メダルを獲得し、素晴らしいスタートを切り、最も得意とする回転で2つの金メダルが期待された。
だが、強風による相次ぐ日程変更のためにスケジュール調整が困難となり、金メダル5つを目指したシフリンの目論見は崩れた。そして回転でまさかの4位に終わるというショッキングな結果のあと、シフリンのコーチはスーパー大回転と滑降への出場は取りやめ、複合に注力すると発表した。
また、フィギュアスケート男子のネイサン・チェンは金メダルの有力候補と見られていたが、団体のショートプログラムに続き、シングルのショートプログラムでも失敗、17位と大きく出遅れた。
フリーでは6本の4回転ジャンプを飛ぶというオリンピック史上、初めての構成で挽回、だがメダルには届かず、4位に終わった。
またギリギリのところで表彰台を逃している選手も多い。スポーツ・イラストレイテッドによると、19日時点で4位、5位、6位はなんと24回だった。
だが25日に競技が終了するまで、まだチャンスはある。
ノルウェーに追いつくことはできないが、アイスホッケー女子は決勝に進出してメダルは確定、アイスホッケー男子、そしてカーリングは男女ともまだメダルの可能性がある。また週末に行われるスノーボードの新種目ビッグエアでもメダル獲得が期待されている。
(敬称略)
(翻訳/編集:増田隆幸)