OPPOの最新スマホ「R11s」に実売6万円の価値はあるか?[実機レビュー]

OPPO R11s

ついに日本上陸したOPPOの新型スマートフォン「R11s」。

  • 既存のAndroidスマホユーザーはそのiPhoneっぽさに驚く。
  • カメラで感じるストレスが極力減らされている。
  • 格安スマホの主戦場は2〜3万円台。R11sの「6万円台」の価値は?

黒船到来とばかりに騒ぎ立てられた中国スマホメーカーの雄・OPPO(オッポ)。その日本上陸第1弾の製品が「R11s」だ。2月9日から各家電量販店の店頭などで販売されている。

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OPPOが日本市場にかける思いなどは既報のとおりだが、そんな同社の「肝入り」であるR11sはどのような端末なのか、実際に使ってみた。

「iPhoneっぽい」けれどiPhoneじゃないスマホ

R11s スクリーンショット

ホーム画面で設定のショートカットを表示したところ。iPhoneユーザーであれば既視感があるはずだ。

先に断っておくと、筆者は生粋のAndroidスマホユーザーだ。iPhoneは公私ともに何度も使ったことはあるが、メイン端末はいつもAndroidスマートフォンを選んできた。

R11sはAndroid 7.1を採用しているが、その使い勝手は同社の独自OS「ColorOS 3.2」によってAndroidとは思えない操作体系になっている。ストレートに言えば、iPhoneが採用するiOSにとても似ている。

似ている点を別にすれば、操作や標準アプリの使い勝手やボディーのデザインはなかなかよくできている。


OPPO R11sを片手持ち

片手では持てるが、操作するにはやや躊躇するディスプレーサイズ。

まず、R11sの6.01インチのディスプレーは近年流行りのアスペクト比「2:1(18:9)」の縦長の有機ELを採用している。縦長ディスプレーは従来の「16:9」のものと比べて縦が長く、ニュース記事やSNSなどといったコンテンツを見るのに適している。

R11s 顔認証

ColorOSと正面カメラの組み合わせで、128ポイントの特徴点を利用する「顔認証」を実現する。

画面が大きくなると、設定を呼び出す際に画面上部から下へのスワイプ操作を頻繁にするAndroidでは、片手操作がしづらくなりがちだ。ただ、R11sではColorOSの恩恵で簡易設定画面なら画面下端から上へスワイプすればよくなっている(操作方法としてはiPhone 8シリーズまでと同じ、iPhone Xは画面右上から下へスワイプ)。

ほかにも。ColorOSはロック解除に使える顔認証機能や節電モードなどを搭載。とくに顔認証は、端末を持ち上げた際にロックを解除する設定にしておけば、手でスマホを持ち上げて顔を向けた際に即認証されるため、かなり自然に使える。

「SNS投稿向け」の明るく撮れるカメラ

R11s 背面カメラ

R11sは昨今流行りの「デュアルレンズカメラ」を採用する。

R11sで最も注力しているのがカメラ機能だ。背面には2000万画素と1600万画素のデュアルレンズカメラ、正面には2000万画素のカメラが配置されている。背面のデュアルレンズカメラはアップルやファーウェイ、サムスンなどほかの大手競合メーカーでも採用されているが、OPPOでは少し特殊な使い方をしている。

同社の説明によると、撮影するシーンに応じて使うカメラを切り替えているという。昼間の屋外など比較的明るい場所では1600万画素側、暗い場所では2000万画素側が利用される。実際に、夜間に手撮りでビルなどを撮影してみたが、標準のオートモードでもブレの少ない、印象的な写真が撮れた。

R11s 作例

渋谷のスクランブル交差点で撮影。夜間かつ局所的な照明の影響で手ブレが心配だったが、静止しているビルなどにブレは見られない(写真は元写真を長辺1200ピクセルに圧縮)。

カメラの良し悪しは、人それぞれの感覚次第のところもある。R11sの写真は、どちらかというと明るめの色使いで、自撮り時のビューティーモードや加工機能も含めて、インスタなどのSNS投稿を意識した絵作りに思える。

一方で、現実に近い色を表現したい人には不満が残るだろう。また、夜の街の撮影などあえて暗部を効果的に使った写真を撮りたい人は、プロモードに切り替えて撮影するなど工夫することになる。

R11s モザイク機能

写真の一部をぼかす「モザイク機能」は標準アプリで使えるようになっている。このあたりも、SNS投稿を意識した機能だ。

日本新参入の中国スマホ「6万円台」は高いか安いか?

最後に、新規参入組に期待される「価格」だ。現在、格安スマホの主戦場は2〜3万円台。こうした市場環境の中で、予想実売価格で6万円台という価格は、ファーウェイやZTE、ASUSという日本市場に長けた先行組がいる中で、厳しい戦いになる気がしてならない。

R11sの発表会時、同社代表取締役の鄧宇辰(トウ・ウシン)氏は「大手キャリアや格安SIM提供事業者(MVNO)との提携も視野に入れている」と話している。これから3月にかけてさらに加熱する、新生活向け商戦のなかでどこまで存在感を示せるのか。初年度のOPPOの動きは、引き続き注目していきたいところだ。

OPPO R11s

R11sのロック画面はランラムでイメージ写真が表示される。「こんな写真を撮ってシェアしたい」という欲求を刺激する。

(文、撮影・小林優多郎)

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