ローマの中心部も真っ白に(2018年2月26日、イタリア)。
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イタリアの首都ローマが数年ぶりに雪に覆われた。
氷点下を記録したバチカンでは、司祭や修道女が雪と格闘。ローマの市街地では、除雪作業のために軍が投入されたとロイターは報じている。
だが、厳しい寒さに凍えているのは、ローマだけではない。ヨーロッパ各地には今週、「東から来た野獣」と呼ばれる強い寒気がシベリアから流れ込んでいる。
久々の雪に見舞われたイタリアの様子を写真で見てみよう。
ローマの気温が0度を下回るのは、非常に珍しい。
ローマにあるコロッセオ(2018年2月26日、イタリア)。
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世界気象機関によると、ローマの2月の平均最低気温は3.5度、平均最高気温は13度近い。
街は機能停止に陥った。学校は休校になり、当局は住民に対し、可能な限り自宅に留まるよう呼びかけている。
バチカンのサン・ピエトロ広場にある聖ペトロ像も雪に覆われた(2018年2月26日)。
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ローマでこれほどの雪が降ったのは、2012年以来、6年ぶりのことだ。
ローマにあるキルクス・マクシムス。雪の中、歩く人々の姿が見える(2018年2月26日、イタリア)。
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世界気象機関は今週、ヨーロッパ大陸に猛烈な寒気が流れ込むだろうと、警告を発していた。
世界気象機関は「この寒気は、命の危険をもたらしかねない」と述べていた。
ローマ市内では自転車も雪に覆われた(2018年2月26日、イタリア)。
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Source: Reuters
しかし、この寒さもスペイン広場で自撮りをする観光客を止めることはできない。
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バチカンのサン・ピエトロ広場では、司祭も雪玉を投げるレアなチャンスを逃せなかったようだ。
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他の司祭たちは、この珍しい光景に驚くばかり。
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ヨーロッパの異常な寒さは、世界の気候が乱れていることの表れだ。
バチカンのサン・ピエトロ広場では、男性が雪だるまを作っていた(2018年2月26日)。
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気候科学者のロバート・ロード(Robert Rohde)氏は自身のツイッターで、北極圏の気温も最近はめちゃくちゃだと指摘、平均気温が通常に比べ30度も高くなっていると述べている。
ローマ法王フランシスコは最近、気候変動について、こう述べている。「これを否定する者は、科学者の話を聞かなければならない。彼らは明快に語っている」
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Source: National Catholic Reporter
法王はまた、気候変動について行動しない者には、「歴史が審判を下すだろう」と述べている。
雪に覆われた自転車の近くを歩く修道女(2018年2月26日)。
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法王は9月、政治家には、人間が化石燃料を燃やすことで温室効果ガスを排出した結果であるこの惑星の気候変動に対応する「道徳的な責任がある」と述べた。
「見たくないものは、見えないものだ」法王は言う。
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ヨーロッパ各地で、この寒さはまだ数日は続きそうだ。
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(翻訳/編集:山口佳美)