ビル・ゲイツはハイパーループに懐疑的? だが、電気自動車は「素晴らしい」

トンネル

イーロン・マスクのThe Boring Companyは、ハイパーループ・システムのためのトンネルを建設したい考えだ。

The Boring Company

  • ビル・ゲイツは27日(現地時間)、レディット(Reddit)のAMA(Ask Me Anything:何でも聞いて)に参加した。ゲイツは、イーロン・マスクが提唱する超高速輸送システム、ハイパーループには懐疑的なようだ。
  • 「ハイパーループのコンセプトが理にかなっているかどうか、わたしにはよく分からない。安全性を確保するのは難しいだろう」とゲイツは書いている
  • マスクは、ハイパーループのためのトンネル・ネットワークを建設しようとしている。ハイパーループは、ポッドに乗った人を時速700マイル(約1100キロメートル)で、トンネルを使って運ぼうとしている。

ビル・ゲイツは27日、レディットのAMAに参加し、輸送システムを含むさまざまなトピックについて議論した。ゲイツ財団はなぜ輸送システムにあまり力を注がないのかとユーザーが尋ねると、ゲイツは「この分野では、(民間企業が)素晴らしいイノベーションを起こしている」と述べ、電気自動車や自動運転に対し、楽観的な姿勢を見せた。

「電気自動車と自動運転は素晴らしいものになるだろう」と、ゲイツは書いている

だが、イーロン・マスクが提唱する超高速輸送システム、ハイパーループについては、懐疑的な見方を示した。

「ハイパーループのコンセプトが理にかなっているかどうか、わたしにはよく分からない。安全性を確保するのは難しいだろう」ゲイツは述べた。

ハイパーループをめぐる安全性とその確保の難しさについて、ゲイツはこれ以上の発言はしていないが、彼がなぜこのように考えているかは想像に難くない。2013年の白書で初めてイーロン・マスクが提唱したハイパーループは、ポッドに乗った人を時速700マイル(約1100キロメートル)で、トンネルを使って運ぼうとするものだ。

驚異的な速さで移動することによる安全性への懸念を除けば、ハイパーループの成功はまだ建設されていない地下トンネルのネットワークにかかっている。マスクのトンネル掘削会社The Boring Companyはこのネットワークの建設を目指しているが、それには数多くの自治体の許可が必要だ(試験用トンネルの掘削を許可した自治体もあるが、懐疑的な自治体も多い)。

デルタ航空の元CEOで現在はアムトラックのCEOを務めるリチャード・アンダーソン(Richard Anderson)のように、輸送業界の他の大物たちも、ハイパーループには懐疑的だ。アンダーソンは9月、ハイパーループは「現時点では、現実的でない」と言い、インフラ投資は橋やトンネルの補修に集中すべきだと主張した

(敬称略)

[原文:Bill Gates says he's not sure Elon Musk's Hyperloop concept makes sense — but he's bullish on electric cars]

(翻訳/編集:山口佳美)

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