「手遅れになる前に助けて」シリア・東グータの少年がツイッターで現地リポート

ムハンマド・ナジャムさん

ムハンマド・ナジャムさん。

Twitter/muhammadnajem20

  • シリアの東グータに住む15歳の少年、ムハンマド・ナジャム(Muhammad Najem)さんは、ロシア軍とシリア軍の空爆による攻撃を受けた街の様子を、写真と動画でツイートしている。
  • その写真や動画は個別に検証されたものではないが、現地の活動家たちは、彼の言っていることは「正しい」と話している。
  • ソーシャルメディア上では、ロシアのトローラーたちが彼を攻撃し始めている。

激しい空爆にさらされているシリアの東グータに住む15歳の少年、ムハンマド・ナジャムさんがツイッターでつぶやき始めたのは2017年12月の初めだった。

「ぼくの名前はムハンマド・ナジャム。15歳で、東グータに住んでいます」ナジャムさんは12月7日にツイートした。「東グータでアサド政権が何をしているか、その全てをぼくのフェイスブックとツイッターを通じて伝えます」

記者になりたいというナジャムさんはそれ以来、空爆によって命を落とした子どもや大人の、いくつもの胸が張り裂けるような写真と動画を投稿している。犠牲者の中には友達もいるという。

ロシアとシリア政府は1月初め、首都ダマスカス近郊の反政府勢力の拠点、東グータ地区で空爆を強化。Airwarsによると、2月4日~21日の間だけで、民間人346人が死亡、少なくとも878人が負傷した。

国連が「地上の地獄」と呼ぶこの地域では、先週、48時間で民間人250人以上が犠牲になり、今も40万人が足止めされている。

ナジャムさんの投稿の中で最も胸をえぐられるような動画の1つは、屋根の上に立ち、カメラに語りかけるこの動画だ。

「あなたたちの沈黙によって、わたしたちは殺される」ナジャムさんはカメラに向かって言った。「アサド、プーチン、そして……」そこへ突然、爆発音がとどろき、一瞬、動揺に固まった後で、彼は続けた。「ハメネイ、ハメネイがぼくたちの子ども時代を台無しにした」

ぼくたちの流血写真に、あなたたちが飽き飽きしているのは分かっています。でも、ぼくたちはアピールし続けます。アサド、プーチン、ハメネイが、ぼくたちの子ども時代を台無しにした。手遅れになる前に、ぼくたちを助けて。

火星に機材を送れるのに、人殺しを止めることができないなんて、一体どんな世界なんだ。

CNNガーディアンバズフィード・ニュースといったメディアがナジャムさんについて報じる一方、彼の写真や動画が本物かどうか、個別に検証されてはいない。

だが、アドボカシーグループのSyria Campaignと協力しているケナン・ラハマニ(Kenan Rahmani)氏は、バズフィード・ニュースに対し、現地の関係筋に聞いたところ、ナジャムさんの言っていることは「正しい」と語った。

それでも、ロシアのトローラーたちは、ソーシャルメディア上でナジャムさんへの攻撃を続けている。

「CNNは、政権交代を宣伝するための新たなバナーを見つけた」ロシア・トゥデイ(RT)の特派員ダン・コーエン(Dan Cohen)氏は先週、ツイートした。「驚くこともないが、テキストも動画も、東グータにジハードを求める反乱者たちが集まっていることには触れていない」

だが、現実はコーエン氏が主張するよりも複雑だ。グータは複数の反政府組織によって掌握されていて、2011年にアサド政権に対抗する組織として作られた自由シリア軍とつながっているグループもあるが、アルカイダとつながっているグループもあると言われている。

「アメリカ人のみなさん、こんにちは」ナジャムさんは26日、ツイートした。「ぼくたちは東グータの人間です。世界は、ぼくたちが飢えや爆撃によって死ぬのをただ見ています。この破壊された街を見て。80年前のヨーロッパのようです。でも、ぼくたちは今、21世紀に生きています。ぼくたちを助けて。世界の他の国々のようにならないで」

[原文:A 15-year-old Syrian boy is tweeting heartbreaking videos of Eastern Ghouta under attack from furious Russian and government airstrikes]

(翻訳、編集:山口佳美)

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