リチャード・ブランソン、50歳になるまで売上と利益の違いを知らなかった

「最高のものを創れば、1年の終わりには数字がついてくる」と、リチャード・ブランソン。

「最高のものを創れば、1年の終わりには数字がついてくる」と、リチャード・ブランソン。

Paul Kane/Getty

  • リチャード・ブランソンは、ヴァージン・グループの創業者でビリオネア。
  • フリーコノミクス・ラジオ(Freakonomics Radio)で、50歳になるまで売上と利益の違いを知らなかったと語った。
  • ブランソンは、起業家の仕事は最高のビジネスを創り出すことであり、経理などの細かいことは人に任せると述べた。

50歳の誕生日にリチャード・ブランソンは幹部会議で財務数字の説明を受けていた。

ブランソンは資料に目を通し質問した。「これは良いニュース? それとも悪いニュース?」と。

少なくとも幹部の1人は、ヴァージン・グループの創業者でビリオネアのブランソンが「売上(グロス)」と「利益(ネット)」の違いを知らないことに気づいた。

ブランソンはこの時のことを「フリーコノミクス・ラジオ」のインタビューで語った。

カラーペンと紙を手にした幹部の1人が彼を会議室の外へ連れ出し、「紙に魚の網を描き、それから小さな魚を網の中に描き足した」とブランソンは語った。

「網の中の魚は利益(ネット)。網の外にいる魚は総売上高(グロス)だ」とその幹部はブランソンに説明した。

すぐにブランソンは違いを理解した。

「それ以来、ちょっと気取りながら『純利益と総売上高』と言っている」

基本的な財務用語を理解せずに、ブランソンはどうやっていくつもの企業を興し、成功させたのだろうか。

ブランソンの強みは、仕事をチームに任せること

「算数のテストで落第点を取った子どもたちの励みになると思う。実際、全く気にすることはない。大切なことは、最高の企業、最高の航空会社、最高のレコード会社を創ったかどうか。それと最高の鉄道会社も」

ブランソンに財務知識が欠けているのは「極めて重い難読症」がその理由の1つと、以前Business Insiderは伝えた。学生時代、先生たちは皆、彼のことを頭が悪く、怠け者だと思っていたとブランソンは2012年、ワシントン・ポストに語っている

そしてブランソンは2015年、ブルームバーグに次のように語っている

「学習障害を持っている人は、仕事を人に任せるのが得意。なぜなら、自分の弱み、強みを理解していて、自分の弱みを任せられる優秀な人を見つけようとするから」

ブランソンの場合、ヴァージンの財務については強みではなかったのだろう。だから彼は企業のビジョンとミッションに集中し、他のことはチームのメンバーに任せた。

「最高のものを創れば、1年の終わりには数字がついて来て、出ていったよりも多くのお金が入って来る。そうすれば売上と利益の違いをはじき出してくれる経理担当者を何人か雇うことができる」

(敬称略)

[原文:Richard Branson says he didn't know the difference between 'net' and 'gross' until age 50 — and it didn't stop him building an empire

(翻訳:山口玲子、編集:増田隆幸)

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