Melia Robinson/Business Insider
サンフランシスコは、世界で最もエキサイティングで、ダイナミックで、リッチな街。
だが、清潔ではない。
テレビ局NBCベイエリアの調査ユニット(NBC Bay Area Investigative Unit)は2018年2月、サンフランシスコのダウンタウン153区画に落ちている物の調査を3日間にわたって実施した。注射器、ゴミ、排泄物が見つかり、世界の最も貧しいスラム街に匹敵する汚さだった。
著者は、Business Insiderのサンフランシスコオフィスまでの通勤時に遠回りをして、NBCベイエリアが調査を実施したテンダーロイン地区周辺を見てきた。
NBCベイエリアはテンダーロイン地区および隣接するミッドマーケット地区を調査した。この付近は、テック企業とホームレスが混在していることで知られている。
Google Maps
NBCベイエリアによるレポートの全文はこちら。
Uber、マイクロソフト、Twitter、スクウェアなどテック企業のオフィスの外でホームレスが寝ている。
Eric Risberg/AP
調査では、注射器、ゴミ、排泄物が見つかった。
Melia Robinson/Business Insider
あらゆる通り沿いにゴミが散らかっていた。
Melia Robinson/Business Insider
「キャンディの包装紙のような小さなゴミしかない通りもあったが、大半の場所にはゴミ、食べ物、ガラクタの山ができていた」と NBCベイエリアは伝えた。
41区画には注射器が散らばっていた。
Melia Robinson/Business Insider
カリフォルニア大学バークレー校の感染症専門家リー・ライリー(Lee Riley)氏はNBCベイエリアの取材に対し、捨てられている注射器の針が刺さると、HIVやB型肝炎、C型肝炎などにかかる可能性があると指摘した。
Melia Robinson/Business Insider
91カ所もの区画には排泄物が。調査では300個以上の排泄物が見つかった。
Melia Robinson/Business Insider
排泄物が乾燥し、その粒子が大気中に舞うと、ロタウイルスのような危険なウイルスが広がる可能性がある。そうした菌を吸い込むと死に至ることもあるとライリー氏。
Melia Robinson/Business Insider
ロサンゼルスでのA型肝炎の大流行は、市内に5万人いるホームレスと関連している。通りで排泄することがあり、ホームレスの間で病気が広がった。
Melia Robinson/Business Insider
出典: Fox News
ライリー氏は『スラム・ヘルス(Slum Health)』の著者。世界中の貧しいスラム街の衛生状況を調査し、厳しい貧困状況でのリスク要因を分析した。
Melia Robinson/Business Insider
ライリー氏はNBCベイエリアの調査結果を受け、汚染状況は「ブラジル、ケニヤ、インドのスラム街よりもはるかにひどい」と語った。
ベネズエラ首都カラカスのスラム街。
Thomson Reuters
発展途上国では、スラムが日常的な生活の場となっている。そのため「もっと住みやすい環境にしようという試みがある」とNBCベイエリアは伝えた。
子どもを学校に連れて行く母親。フィリピン・マニラ近郊のスラム街にて。
Ezra Acayan/Reuters
サンフランシスコでは、市当局がほぼ定期的にホームレスを立ち退かせている。
Melia Robinson/Business Insider
強制的に荷物をまとめさせ、移動させる。
Melia Robinson/Business Insider
(翻訳:山口玲子)