ビル・ゲイツ氏、遺伝子組み換え作物は「全くもって健全」と主張 —— 科学者も同意

ビル・ゲイツ氏

Scott Olson / Getty Images

  • ビル・ゲイツ氏は、遺伝子組み換え作物は「全くもって健全だ」と、レディット(Reddit)のAMA(Ask Me Anything:何でも聞いて)で述べた。
  • ゲイツ氏は、こうした繁殖技術は、世界の飢えや栄養不良の撲滅のための重要なツールだと語った。
  • 物議を醸す発言に聞こえるかもしれないが、ゲイツ氏のスタンスは遺伝子組み換え作物を研究する大半の科学者の考えに合致するものだ。

がっかりだ —— 。

これは、遺伝子組み換え作物(GMO)に反対している人たちへの、ビル・ゲイツ氏からのメッセージだ。

2月27日(現地時間)、レディットの「何でも聞いて」のスレッドでゲイツ氏は、遺伝子組み換え食品は「全くもって健全」であり、世界の飢餓を撲滅するための数あるツールのうちの1つだと述べた。

「遺伝子組み換え作物を使った食品は全くもって健全であり、その技術は正しく使われれば、飢餓や栄養不良を減らす可能性がある」ゲイツ氏は書いた。「遺伝子組み換えでない食品を避けるつもりもないが、そちらの方が良いと人々が考えていることにはがっかりだ」

多くの人が遺伝子組み換え食品は危険だと考えていることから、ゲイツ氏の見方に衝撃を受ける人もいるかもしれない。

アメリカでは近年、企業が4万3000点以上の商品をNon-GMO Projectという遺伝子組み換え成分が含まれていないことを証明する組織に提出している。そして、こうした商品の売り上げが急増している。Non-GMO Projectによると、その売り上げは年間220億ドル(約2兆3000億円)以上だ。

しかし、ゲイツ氏のスタンスは、これを研究する大半の科学者の考えに合致している。

野菜

Flickr/Sonny Abesamis

米国科学アカデミーアメリカ科学振興協会欧州委員会といった組織は、遺伝子組み換え食品は、食べても安全だと公言してきた。遺伝子組み換え作物に関する2013年の大規模調査では、「遺伝子組み換えが行われている作物の使用は重大な危険に直結」しないことが分かっている。

アメリカでは今日、人々が食べているもののほぼ全てが何らかの遺伝子操作をされている。とうもろこしからメロンまで、数多くの作物が数千年をかけ、甘くて、鮮度が保ちやすく、種は小さいといった、人間が望むような特徴を備えるものへと、選択的に育てられてきた。

遺伝子組み換え成分なしには、存在し得なかったものもある。

糖尿病患者が血糖値をコントロールするのに使うインスリンも、こうした成分から作られている。あなたが着ているシャツに使われているコットンの大半も、遺伝子操作されている可能性が高い

複数の専門家は「GMO」のラベリングによって、遺伝子組み換え成分を使った製品が被害を受けていると言う。遺伝子組み換えは繁殖技術であり、農業における近年のその他の発展と同じだ。

「わたしたちがラベリングしようとしているのは何? DNA? 」カリフォルニア大学デービス校の動物ゲノム学の教授Alison Van Eenennaam氏はBusiness Insiderに語った。「全てのものにDNAは存在する。幸運を祈るわ」

[原文:Bill Gates calls GMOs 'perfectly healthy' — and scientists say he's right]

(翻訳、編集:山口佳美)

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