Oktaの共同創業者トッド・マッキノン氏
Business Insider
間近に迫った今年2番目となるテック企業の大型上場は、幸先が良さそうだ。
アメリカのクラウド管理システムOktaは当初、株式の売り出し価格幅を1株あたり13~15ドルと発表。しかし、同社は今週、価格レンジを15~17ドルに上げると、6日(現地時間)には公開価格を上限の17ドルで設定した。
これにより、同社の評価額は12億ドルから15億4000万ドル(約1709億円)に上昇。投資家にとっても、上場を目指すテック企業にとっても、幸先の良いニュースだ。
7日(現地時間)に上場するOktaは、1100万株を売り出し、1億8700万ドルを調達する計画だ。加えて、引受証券会社に「30日オプション」として65万株を上限に販売すれば、その調達額は2億1500万ドルを超えるだろう。
今年最初のテック企業IPOとなったMuleSoftの株価は、上場初日に50%跳ね上がり、以来17ドルの公開価格を上回る水準を維持している。OktaもMuleSoftに続くことができるか、注目だ。
ナスダックでの証券コード(ティッカー)は「OKTA」
同社の2017年の財務状況は以下のとおり(かっこ内は2016年の数値)。
- 売上高:1億6000万ドル(8600万ドル)
- 純利益:約1億400万ドル(5000万ドル)
- 純損失:約8400万ドル(7600万ドル)
- 営業及びマーケティング費:約1億1900万ドル(7800万ドル)
(翻訳:山口佳美)