アメリカは16位。
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USニュース&ワールド・リポートの2018年ランキングによると、デンマークがスウェーデンを抜いて、世界で最も女性が生活しやすい国となった。
「女性が生活しやすい国ランキング」は3月8日の国際女性デーにあわせ、2018年の生活しやすい国ランキングの一部として、世界80カ国の女性9000人以上を対象とした調査をもとに作成された。
生活しやすい国ランキング全体は、ビジネスリーダー、知識人、一般市民、2万1000人を対象に、経済的影響から市民権、生活の質まで、80カ国が世界でどのように認識されているかを調査した。
女性が生活しやすい国ランキングでは、人権、男女平等、収入に関する平等、昇進、治安の5つの指標を各10点満点で評価した。
ベスト21は以下のとおり。
21位 ポーランド:右傾化が進むポーランドはすべての指標でスコアが伸び悩んだ。特に、収入に関する平等0.8、昇進は2.5に留まった。だが男女平等で5.3、人権で5.3を獲得しランク入りした。
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20位 ポルトガル:財政状況が厳しく、収入に関する平等は依然として低い(1.3)。しかし、比較的治安は良く(7.3)、人権(6.2)も平均を上回っている。
ポルトガルのリスボンで行われたLGBTパレードに、プライド・フラッグを持って参加する少女。2016年6月18日。
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19位 イタリア:アート、ワイン、グルメの本場イタリアは、男女平等(5.8)、昇進(4.2)、人権(6.2)が可もなく不可もなくの結果。だが、女性の失業が依然として大きな懸念。
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18位 スペイン:失業はスペインでも問題になっており、収入に関する平等はわずか1.4。しかし男女平等(6.4)と人権(6.2)で大きくスコアを伸ばした。
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17位 日本:技術先進国である日本は、昇進は満点の10点。だが男女平等への道のりは遠く、スコアは衝撃の0.7。人権も3.1。
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16位 アメリカ:収入に関する平等は、依然アメリカが直面する課題で、スコアはわずか1.4。しかし昇進(8.8)、男女平等(7.6)では評価は高い。
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15位 アイルランド:保守的と言われるアイルランドは昇進、収入がともにわずか3.6だったが、人権(8.1)の評価がこの結果につながった。
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14位 フランス:世界に多大な影響力を持ち、個人の権利を認めた最初の国の1つ。男女平等と人権では高評価だったが、収入に関する平等は2.4と振るわず。
ブリジット・マクロン氏。
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13位 イギリス:テリーザ・メイ首相のもと、男女平等(8.5)と人権(9)で高評価。しかし、収入に関する平等は驚くほど低く、たった2.8。
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12位 オーストリア:豊かな文化と高い生活水準を誇り、人権と男女平等についてもまずまずの評価。しかし、収入に関する平等への道のりは遠く、わずか5.5。
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11位 ルクセンブルク:EUの最富裕国は、非常に高い生活水準と人権において極めて高い評価を誇る。だが男女平等は6.9、昇進は5.4、収入に関する平等は6.2に留まった。
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10位 ドイツ:昇進の9.2というスコアで10位にランクイン。人権でもまずまずの8.2を獲得したが、男女平等については7.6となった。
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9位 ニュージーランド:2017年、ジャシンダ・アーダーン氏は労働党を勝利に導き、世界最年少の女性首相となった。だが、男女平等では7.6に留まった。
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8位 オーストラリア:男女ともに平均寿命が長く、人権で9.1を獲得。しかし、男女平等ではわずかに低く、8.4となった。
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7位 スイス:最も生活しやすい国ランキングで1位となったスイスは、男女平等で9点を獲得した。
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6位 カナダ:ダイバーシティを掲げるカナダは、人権と男女平等で高評価を獲得。
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5位 フィンランド:世界で最初に完全な女性参政権を認めた国。女性にとって最も生活しやすい国の1つ。
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4位 オランダ:健康、教育、経済、政治において男女平等を進めており、助産師など母親に対するケアが充実している。
Rutger Hollander
3位 ノルウェー:世界経済フォーラム(WEF)のグローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2016で、144カ国中3位にランクイン。寛容な産休制度などが、同国が世界で最も男女平等な国である理由の1つ。
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2位 スウェーデン:2017年の1位から順位を1つ下げた。YouGovの調査によると、スウェーデンは男女平等が最も進んでいる。
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1位 デンマーク:人権と男女平等で最高点を獲得。所得に応じたデイケア・システムや、ヨーロッパでも極めて柔軟な育休制度などを誇る。
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[原文:The 21 best countries in the world to live in if you're a woman]
(翻訳:本田直子、編集:増田隆幸)