ミレニアル世代の食習慣は親世代とかなり違う —— フード産業は大きな課題に直面

ミレニアル世代の食習慣は親世代とかなり違う —— フード産業は大きな課題に直面

ミレニアル世代は調理済み食品を好み、食事の準備に時間をかけない。

Cate Gillon/Getty

  • 資産運用会社アライアンス・バーンスタインによると、ミレニアル世代は利便性を非常に重視し、他のどの世代よりもレストランで食事をすることが多い。
  • 今年、ミレニアル世代の購買力はベビーブーマー世代を抜きそうだ。ミレニアル世代の消費傾向が親世代と違うことを理解することは極めて重要。

資産運用会社アライアンス・バーンスタイン(Alliance Bernstein)によると、ミレニアル世代(現状、最大の世代)の購買力は今年、ベビーブーマー世代を抜くと考えられている。

だからこそ、ミレニアル世代が何を購入しているか、そしていかに親世代と違っているかを理解することが重要だ。

「ミレニアル世代の消費トレンドは、いつの時点で、どのように需要に影響するのか? —— これは、かつては学問的な課題だったが、今や緊急の課題となっている」バーンスタインのサラ・セネトア(Sara Senatore)氏とアレクシア・ハワード(Alexia Howard)氏は3月2日(現地時間)に記した。

2人はアメリカ農務省が発表したレポートをもとに、ミレニアル世代(1981年から“2000年代中頃”に生まれた人)の食習慣がいかに違っているかを分析した。

大きな違いの1つは、ミレニアル世代が自宅よりもレストランで食べることを好むこと。

ミレニアル世代は外食率が最も高く、また調理済み食品を最も購入する。表は、食事の場所としてレストランまたはバーを好む人の確率。

ミレニアル世代は外食率が最も高く、また調理済み食品を最も購入する。表は、食事の場所としてレストランまたはバーを好む人の確率。

Bernstein

上の表は、ミレニアル世代は毎月の食事のうち、2.3%をレストランで食べていることを示している。バーンスタインによると、約2週間に1回の割合になる。

こうした外食の習慣が増えるにつれ、多くの食料品店が調理済み食品を提供したり、品揃えを見直している。そして、より多くのレストランやファストフード・チェーンがデリバリーサービスを提供し、テイクアウトメニューを充実させている。

また、モバイルオーダーやデリバリーアプリなどのテクノロジーも、ミレニアル世代の食習慣をより利便性の高いものにする大きな役割を果たしている。

「ミレニアル世代は、前の世代よりもより需要を生み出していると思う」ダンキン・ブランズ(Dunkin' Brands)のCEO、ナイジェル・トラビス(Nigel Travis)氏は2017年9月、Business Insiderに語った

ミレニアル世代が外食を好む傾向はまた、もう1つの点で親世代との違いを表している。ミレニアル世代は、料理をしようとはあまり思わない。

バーンスタインはミレニアル世代の労働時間は、リタイアした人々を含む前の世代よりも短いにもかかわらず、食事の準備に費やす時間が最も短いことを明らかにした。

EXHIBIT5:ミレニアル世代は労働時間が短いにもかかわらず、食事の準備に費やす時間が短い。

EXHIBIT5:ミレニアル世代は労働時間が短いにもかかわらず、食事の準備に費やす時間が短い。

Bernstein

560億ドル(約6兆円)規模のケータリング産業にとって大きなチャンス。バーンスタインは、チポトレ(Chipotle)のようにミレニアル世代が頻繁に通うファスト・カジュアルレストランで、ケータリング戦略を採っている企業は「適切な」決断を行ったと述べた。

「ミレニアル世代の食費に占める調理済み食品の割合が、全世代の中で最も高いことは驚くべきことではない(ミレニアル世代は7.5%、他世代は6.6〜6.9%)」と付け加えた。

バーンスタインが驚いたことは、他の世代と異なり、ミレニアル世代がリッチになってからも調理済み食品を食べ続けていることだ。

「ミレニアルはどの収入層においても、食費に占める調理済み食品やスイーツ、パスタの割合が最も高い。そして穀物にかける金額の割合が最も小さい」と両氏は述べている。

ミレニアル世代が調理済み食品を好む理由は、至便性にある。ミレニアル世代はシリアルでさえも、皿が汚れるから面倒と考えると市場調査会社ミンテル(Mintel)は2015年にレポートしたケロッグ(Kellog)は2013年から2017年にかけて売り上げが14%減少、若い世代がヨーグルトや調理済みの朝食用サンドイッチなど、より便利なメニューを求めた結果だ。

「ミレニアル世代が何よりも利便性を優先することは、概ねレストランにとって良い傾向。特にデリバリーサービスやテイクアウトメニューを提供しているところはさらに有利」とバーンスタインは述べた。

また、ミレニアル世代は他の世代よりも明らかに割引クーポンを使うために、あちこち店をまわることを不便だと感じている。農務省の調査によると、ミレニアル世代の消費の6%がクーポンなのに対し、ベビーブーマーとジェネレーションXは約8%。

これが、マクドナルドの1ドル、2ドル、3ドルメニューのような価格訴求に特化した商品が売り上げを伸ばしている理由だ。

だがUSDAの調査では、最終的にはコストが大きく影響すると見ている。不況で賃金が伸び悩むミレニアル世代は利便性も好むものの、外食より安く済むのであれば料理する。

[原文:Millennials' eating habits are wildly different from their parents' — and the food industry has to face urgent consequences

(翻訳:相馬佳、編集:増田隆幸)

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