アメリカのトイザらスが連邦破産法11条の適用を申請したのは、2017年9月のことだ。
AP
- ブルームバーグによると、アメリカのトイザらスは国内の全ての資産を整理する準備を進めている。
- 同社は2017年9月に連邦破産法11条の適用を申請、経営破たんしていた。
- 債務再編は難航しているようだが、救いの手が差し伸べられる可能性もある。
アメリカのトイザらスが苦しみにあえいでいる。複数の関係者を取材したブルームバーグの最新の報道によると、同社はアメリカ国内の全ての資産を整理する可能性が高いという。
貸し手との交渉は未だ成立しておらず、成立する可能性は低いと、関係者はブルームバーグに語っている。トイザらスは同社を救う買い手が現れることを願っているという。
トイザらスが連邦破産法11条の適用を申請したのは、2017年9月。2005年のレバレッジド・バイアウト(LBO)以来、同社が抱えてきた50億ドル(約5300億円)の借金について再交渉することがそのゴールだった。トイザらスは、eコマースの活用といった変化する業界トレンドへの適応も遅れていた。
クリスマス商戦でも貸し手から同社にとってより好ましい条件を引き出せるほどの業績は上げられず、以来、同社は店舗の閉店を複数回にわたって発表している。
トイザらスが苦戦しているのはアメリカだけではない。イギリスのトイザらスも破産を申請しており、アジア部門をめぐっては買い手との交渉が活発に行われている。カナダのトイザらスは、アメリカが破産法の適用を申請した際に同様の申請を行っている。
アメリカ国内の資産を整理する計画があるかどうか、トイザらスにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
[原文:Toys R Us is reportedly about to liquidate its US assets as it loses hope of finding a savior]
(翻訳、編集:山口佳美)