ニューヨーク・タイムズ本社。
Spencer Platt/Getty Images
- アメリカの主要ニュースメディアのオーディエンスは、他のどの国のよりも政治的に偏っていることが分かった。
- リベラルなオーディエンスはさまざまなメディアからニュースを得ているが、保守的なオーディエンスの大半は、Foxニュースを見ている。
- ニュースに対する不信を口にする右寄りのアメリカ人は、左寄りのアメリカ人の2倍だ。
「フェイクニュース」に対する批判が高まり、アメリカ人のニュースメディアに対する信用度が38%となる中、右寄りのオーディエンスと左寄りのオーディエンスはそれぞれ違う情報源からニュースを受け取り続けている。
ロイターのInstitute for the Study of Journalismの最新レポートによると、左寄りのオーディエンスがニューヨーク・タイムズやCNNといったさまざまなニュースメディアに触れている一方、右寄りのオーディエンスはFoxニュースばかりを見ている。
また、データからは左寄りのオーディエンスの方が右寄りのオーディエンスに比べ、主要オンラインニュースメディアを見ていることも分かった。主要15メディアのうち、2メディアを除き全てオーディエンスは左寄りだ(円のサイズは、それぞれのメディアの週間リーチ数を表している)。
アメリカのオンラインニュースのオーディエンスの偏り。その大半が左に寄っている。
Screenshot/Reuters Institute
Reuters Institute for the Study of Journalism
また、ニュースに対する不信を口にする右寄りのアメリカ人は、左寄りのアメリカ人の2倍だ。アメリカ人全体では、ニュースメディア全般を信用していると回答したのは38%で、53%は自身が読んでいるニュースは信用できると答えている。
ロイターの調査によると、アメリカのオーディエンスは世界的に見て、最も政治的に偏っていることも分かっている。
オンラインニュースメディアの偏りをスコア換算したグラフ。アメリカが突出して高い。
Reuters Institute for the Study of Journalism
[原文:Here's how liberal or conservative consumers of major news outlets are]
(翻訳、編集:山口佳美)