ミレニアル世代とベビーブーマー世代、生きる世界が全く違う。いろいろ叩かれながらも、ミレニアル世代は世界を変えつつある。
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- ミレニアル世代とは、一般的に1981〜1996年の間に生まれた人を指す。
- ミレニアル世代はその人口の多さから、ファストフード、ファストファッション、高等教育などに影響を与えてきた。
- 彼らは、親世代とは違う親となった。ライフスタイルも親世代と違っている。
皆、ミレニアル世代を叩くのが大好き。
ピュー・リサーチ・センターが最近、1981〜1996年の間に生まれた世代と定義したミレニアル世代は、今世界をかき乱している。
ナプキンからダイヤモンド指輪まで、様々な産業がミレニアル世代によって潰されている。
彼らは親世代よりも遅く結婚し、従来とは異なった家庭を築いている。いろんな面で、型破りな世代だ。
従来、つまり親世代とは違っているミレニアル世代の特徴を集めてみた。いろいろと非難を集めているミレニアル世代は世界を変えている。
自分で食事を作るのではなく、テイクアウトを注文しがち。
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ビールよりもワインやスピリッツが好き。
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講義に出席するよりも、オンライン学習を好む。
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給与は秘密ではなく、同僚と情報を共有したいと考えている。
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お金はタブーではなくなりつつある。
以前伝えたように、同僚、家族、友人などと給与について話をするミレニアル世代は上の世代よりも多い。
最近行われた調査では、ミレニアル世代(18〜36歳)の30%が同僚と給与について話をしたことがあると回答した。一方、ベビーブーマー世代(53歳〜71歳)は、8%のみ。
年に1回の人事評価ではなく、より頻繁にフィードバックして欲しい。
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年次人事評価は徐々に姿を消している。
例えばIBMは、年次人事評価をやめ、最低でも四半期ごとにフィードバックを行う「チェックポイント」というシステムを採用した。また同社は、「ACE」というアプリを使い、従業員間でのよりカジュアルで継続的な会話を促進している。
専門家によると、こうした変化はミレニアル世代のフィードバックに対する考え方を反映している。
IBMのミレニアルコープス(Millennial Corps)の元代表サマンサ・クライン(Samantha Klein)氏は、ミレニアル世代は「年次評価を求めていない」とBusiness Insiderに語った。
「何が正しく、何が間違いで、何を改善すべきなのか。それを知るために、1年の終わりまで待ちたくない」
結婚してから一緒に住むのではなく、ミレニアル世代の多くは、先に一緒に住み始める。
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スターター・ホーム(初めて住宅を購入する人が買う比較的小さな家)を買わずに、より大きな家が買えるようになるまで我慢する。
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お金のあるミレニアル世代は、ゴルフコミュニティーではなく、「アグリフッド(agrihood)」に加わる。
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アグリフッドとは、「アグリカルチュラル・ネイバーフッド(agricultural neighborhoods)」の略。都市開発シンクタンク、アーバンランド研究所の緩やかな定義によると、アグリフッドは農園体験に特化した計画都市で、広々とした緑地、納屋、野外の共同キッチンを備えている。
アグリフッドは1990年代にベビーブーム世代の間で人気を集めた、上品なゴルフコミュニティーの21世紀版になり得るもの。
関連記事:時代は農業? ゴルフを捨てて、新しい「ご近所付き合い」を選ぶミレニアル世代
専門家は、ミレニアル世代が上の世代よりも社会的インパクト(環境や社会に好影響を与えること)に興味を持っていることがアグリフッドの人気の理由と考えている。アグリフッドは、環境やコミュニティーのためとなる行動を後押しするような設計になっている。
育児に関する相談を家族や友人にせずに、グーグルで検索する。
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伝統的資産よりも「より高度な」資産に投資することを好む。
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ミレニアル世代の多くは、2008年の金融危機の頃に成人した。彼らの記憶には、株のような伝統的資産の価値が暴落し、退職貯蓄が消失する光景が刻まれている。
関連記事:リターンとリスク...ミレニアル世代の富裕層が投資に求めるもう一つのこと—— バンク・オブ・アメリカ調査レポート
バンク・オブ・アメリカのプライベートバンキング部門USトラストが行った調査で、ミレニアル世代は金融商品、ベンチャーキャピタル、プライベート・エクイティなどの「ひねりがある、より高度な」資産に興味があるという結果となったのは、それが主な理由だろう。
また、こうした投資によって、短期的なゴール(負債の返済など)を達成しつつ、社会に良い影響をもたらす企業に投資することもできる。どちらもミレニアル世代が目標としていることだ。
デパートで買い物をせずに、いわゆるファストファッションに身を包む。
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[原文:11 things millennials do that their parents wouldn't recognize]
(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)