サヴィル・ロウ最古のテイラーが教える、男性がやりがちなスーツにまつわる間違い

デヴィッド・ギャンディ

スーパーモデルのデヴィッド・ギャンディもヘンリー・プールのクライアント。

Henry Poole & Co

  • ロンドンのサヴィル・ロウに店を構えるヘンリー・プールのクライアンリストには、エリザベス女王、元イギリス首相ウィンストン・チャーチル、スーパーモデルのデヴィッド・ギャンディなどの名前が並ぶ。
  • マネジメント・ディレクターのサイモン・カンディ氏は、スーツを購入し、着用する際に男性がやりがちな多くの間違いがあると語った。
  • ポイントは、スーツは投資と考えること。

サビィル・ロウ最古のテイラーと言われるヘンリー・プール(Henry Poole & Co)のクライアントリストには、エリザベス女王、元イギリス首相ウィンストン・チャーチル、スーパーモデルのデヴィッド・ギャンディ(David Gandy)などの名前が並ぶ。完璧なスーツを選ぶことにかけては超一流。

マネジメント・ディレクターのサイモン・カンディ(Simon Cundey)氏によると、高級紳士服店が並ぶことで有名なサヴィル・ロウにおいて最古のテイラーで、「タキシード」を発明し、CFO、CMO、CEOや「様々な金融機関の会長」もここでスーツを仕立てている。

「皆さんがビジネスで出会う顧客の多くがさりげなくヘンリー・プールのスーツを着用している」とカンディ氏はBusiness Insiderに語った。

すべてのスーツが店内で裁断され、仕立てられている。それが非常に高価な理由の1つ。オーダーメイドのツーピースは税抜きで4133ポンド(約60万円)から。

だがカンディ氏によると、大切なことはお金をつぎ込むことではなく、正しいスーツを選ぶこと。しかし、ほとんどの男性は正しいスーツの選び方が分かっていないと語る。

男性がスーツを購入するときにやりがちな間違いと、カンディ氏によるアドバイスを紹介しよう。

間違いその1. 下調べをしない。

ヘンリー・プール

Alison Millington

「スーツを購入するときは下調べが重要」とカンディ氏。

「人々は『スーツが必要だ』と言って店に行き、そこそこのスーツを試着する」。試着したスーツはぴったりではないことも多いが、結局、それを買ってしまう。

「残念なのは、こうして買ったスーツの着心地が悪いと、もう2度とスーツを買わなくなったり、スーツを着なくなること」と付け加えた。

「事前に下調べをして、正しいスタイルのスーツを探し、店に行って着心地が良ければ、満足して家に帰れる」

同氏は一度ヘンリー・プールで採寸して型紙を作ったら、それは「一生のものとなる。体型が変われば、型紙も変わる」と付け加えた。

オーダーメイドの型紙。

オーダーメイドの型紙。

Alison Millington

間違いその2. サイズが小さすぎる。

カンディ氏によると、下調べをしないでスーツを購入するとサイズが小さすぎることが多い。

「今は小さすぎるスーツが多い。すべてがスーパースリムで、ひっぱられたようになっていたり、短すぎたり、窮屈すぎたり、極端になっている」

間違いその3. サイズが大きすぎる。

「逆に、ある年代の人は大きすぎるものを着る傾向がある。サイズが大きすぎたり、長すぎたり、ズボンがワイドすぎたり、体に合っていなかったりする」とカンディ氏。さらに袖が長すぎたり、首回りがあっていなかったりすると付け加えた。

間違いその4. ベストを着てベルトをする。

スリーピーススーツ

bearmoney / Shutterstock

カンディ氏は、しばしばズボンのウエスト位置が低すぎると語った。

「特にベストを着ている時に、シャツがウエストラインやベルトの周りから見えてしまっている」

また「ベルトとベストを同時に着るのは本来は正しいスーツの着方ではない。ベルトではなく、サスペンダーで留める」と述べた。

間違いその5. スーツを投資と考えない。

ヘンリー・プールのスーツ

Henry Poole & Co

カンディ氏は、スーツの価格は着用できる年数で分割して考えるべきだと語った。そしてヘンリー・プールのスーツは約10年着られると付け加えた。

「金融業界のお客様は、価格、着られる年数、コスト計算には極めて敏感」とカンディ氏。

「一番大切なことは、望みのものを我々とともにデザインして、美しいスーツを生地から仕立てること。美しくフィットするだけではなく、着ていることさえ感じなくなる」

「最終的に、10年着ることができ、経済的。知識と知恵がある人はサヴィル・ロウでスーツを仕立てることは長期投資だと知っている」

間違いその6. 仕事の面接に着ていかない。

サイモン・カンディ氏。

サイモン・カンディ氏。

Alison Millington

「私にとって、朝、仕事に出かけることは、実際に外に出ていくことであり、テレビを観たり、ゴルフをするカジュアルな日曜日の午後よりも、何か意味があること」とカンディ氏は語った。

「第一印象が重要。何かを手に入れたければ、全てが正しく見えるようにしたい」

「最初の30秒で人は、あなたがどのような人か、どのように見えるか、どのように見せているか、今朝、時間をかけて支度をしたのか、少なくとも靴は磨いたのか、スーツは、シャツは、ネクタイはなど、とにかく、あなたは努力をしているか、素晴らしい人物かをチェックする」

「どのような分野で仕事をしているか、メディアかスポーツかは関係ない。それなりに見えているだろう。シャツを着て、ネクタイを締める必要はないかもしれないが、ジャケットとチノパンを着ているのとジーンズとTシャツでは違う」

[原文:This is everything men do wrong when buying and wearing a suit, according to the oldest tailor on Savile Row

(翻訳:山口玲子/編集:増田隆幸)

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