1日の締めは、スコッチ・ミストとマッサージ —— ウォルト・ディズニーの多忙な毎日

ウォルト・ディズニー

ウォルト・ディズニー。1日の締めくくりは、スコッチ・ミストとマッサージ。

General Photographic Agency / Stringer / Getty Images

  • ウォルト・ディズニーの1日は長かった。
  • スタジオを離れないこともあれば、スコッチ・ミストを飲んで、夕食を食べに自宅に帰ることもあった。
  • ディズニーには、その経営スタイルが垣間見える数々の習慣があった。

ウォルト・ディズニー(Walt Disney)は忙しかった。

そのタスクは、映画の絵コンテの確認からディズニーランドの建設計画、テレビ界におけるプレゼンスの確立にとどまらない。

彼の役割は、ウォルト・ディズニー社が創業間もないアニメ・スタジオからハリウッドの象徴へと成長するにつれ、変わっていった。

それでも、ディズニーには長年にわたってこだわり続けたいくつかの習慣と戦略があった。その一部は、彼の仕事を形作るのに役立った。

ウォルト・ディズニーの1日をのぞいてみよう。

(敬称略)


英気を養うため、ディズニーは朝5時30分に起きて、ゴルフをプレーすることもあった。5番ホールまで終えると、間を抜かして18番ホールに向かった。

ゴルフ場

Jon C. Hancock/AP

Source: "The Animated Man: A Life of Walt Disney"

朝食はシンプル。トースト、卵、ジュース、ときどきソーセージ。

目玉焼き

Olha Afanasieva/Shutterstock

Source: OhMy.Disney.com, "Eat Like Walt: The Wonderful World of Disney Food,"The Orange County Register

伝記作家のボブ・トーマス(Bob Thomas)は、ディズニーが職場に出てくるのは、午前8時頃だったと書いている。1日の始まりは、絵コンテの確認もしくは会議だ。

ペンギンと撮影

Hulton Archive / Stringer / Getty Images

Source: "Walt Disney: An American Original"

初めてのオスカー像を含め、ディズニーはこれまでに受賞したいくつかの賞をデスクの後ろにあるテーブルに飾っていた。1931年から1968年の間に、彼は32のアカデミー賞を受賞した。

キャップとガウン姿のディズニー

AP Images

Source: "Disney Trivia from the Vault: Secrets Revealed and Questions Answered," The Walt Disney Family Museum

その後、ディズニーはスタジオ内を見て回るか、テーマパークの調査・開発を担当するWEDエンタープライズ(現在は、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングとして知られる)の仕事をチェックしに出かけた。正午までには、自身のオフィスに戻ってきていたという。

地図を見ながら打ち合わせ

Wikimedia Commons

Source: "Walt Disney: The Triumph of the American Imagination"

ランチにはコーヒーを飲んでいた。ディズニーランドにコーヒーの料金を10セントに抑えるよう求めていたとも言われる。

コーヒー

richardsummers/Flickr

Source: OhMy.Disney.com, "Eat Like Walt: The Wonderful World of Disney Food,"The Orange County Register

軽い食事とトマトジュースを昼食として取ることも多かった。伝記作家のニール・ガブラー(Neil Gabler)によると、ディズニーは「食べ過ぎは頭を鈍らせる」と考えていて、従業員が長めの昼休憩を取るのを認めなかったという。

トマトジュース

Ofer Deshe/Flickr

Source: "Walt Disney: The Triumph of the American Imagination"

しかし、おやつはよく食べていた。上着のポケットには常にナッツとクラッカーが入っていたという。

クラッカー

Flickr/Sander_123

Source: "Walt Disney: An American Original"

上司としては、ディズニーは部下を手放しで賞賛することはなかった。だが、トーマスによると、従業員たちは取り組んでいる脚本やシーンでディズニーが涙を流したら「勝ち」だと考えていた。

楽譜を見ながら打ち合わせ

Hulton Archive / Stringer / Getty Images

Source: "Walt Disney: An American Original"

セットにいるときでもスタジオにいるときでも、ディズニーは「声をかけられるのが嫌いだった」という。だが、どんなに会社が大きくなっても、ディズニーは従業員の名前と顔写真がまとめられたファイルを勉強して、全員覚えようとしていた。

マイクに向かって話すディズニー

AP Images

Source: "Walt Disney: An American Original"

ランチの後、午後5時頃までは常に打ち合わせが詰まっていた。それが終わると、電話をかけたり、手紙にサインをした。

厳しい表情のディズニー

David Hopkins/Motion Picture Society for the Americas/AP Images

Source: "Walt Disney: The Triumph of the American Imagination," The Walt Disney Family Museum, IMDb

秘書のトミー・ヴィルク(Tommie Wilck)は、1日の締めくくりにスコッチ・ミストを用意していた。この飲み物は「ほとんど氷」だったと、ヴィルクはウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムのインタビューで語っている。「液体はたくさん飲んだかもしれないけれど、アルコールはほとんどないと思います」

一服

Wikimedia Commons

Source: The Walt Disney Family Museum

1938年にポロをプレーしていたときに負った怪我のせいで、ディズニーは友人で看護師のヘゼル・ジョージ(Hazel George)のマッサージの治療を受けていた。それが終わると、妻リリアンと2人の娘たちと夕食を取るため、自宅へ向かった。

ミッキーマウスとディズニー

Associated Press

Source: "Walt Disney: The Triumph of the American Imagination," The Walt Disney Family Museum, IMDb

ディズニーの好物は、チリビーンズだった。トーマスによると、ディズニーは「食通」で、肉が多くて豆の少ないGebhardtの缶と、肉が少なくて豆の多いDennisonの缶を混ぜて食べるのを好んだという。

チリビーンズ

Alexander Prokopenko/Shutterstock

Source: OhMy.Disney.org, "Disney Trivia from the Vault: Secrets Revealed and Questions Answered," "Walt Disney: An American Original"

ディナーに出かけるときも、シンプルな料理を好んだ。「高級ステーキ」よりも、鶏のレバーとマカロニチーズが好きだったという。

お茶を飲むディズニー

Jack Rice/AP Images

Source: OhMy.Disney.com, "Disney Trivia from the Vault: Secrets Revealed and Questions Answered," "Eat Like Walt: The Wonderful World of Disney Food,"The Orange County Register

しかし、自宅での夕食に間に合わないこともあった。オフィスで夜を明かして、しばしば従業員を驚かせた。

笑みを浮かべるディズニー

Hulton Archive / Stringer / Getty Images

Source: "Walt Disney: An American Original," "The Animated Man: A Life of Walt Disney"

会社のバーバンク・スタジオの3階にあるディズニーの広いオフィスには、彼が寝る場所まであったという。

賞を取ったディズニー

AP Images

Source: "Walt Disney: An American Original," "The Animated Man: A Life of Walt Disney"

深夜までベッドに入らないこともあった。

笑顔のディズニー

Hulton Archive/Getty Images

Source: "How to Be Like Walt: Capturing the Disney Magic Every Day of Your Life"

仕事を離れれば、ディズニーには数多くの趣味があった。ポロ、体操、アイススケート、ダンス……これらの多くの活動は、1931年に過労と不安でノイローゼになった後に始めたものだ。

ミッキー、ミニーと

AP Images

Source: "The Animated Man: A Life of Walt Disney"

ガブラーによると、ディズニーのスタジオ本部には、従業員のためのさまざまな設備が用意されている。ソーダ・ファウンテン付きのペントハウスやジム、シャワー、売店のほか、バドミントンやバレーボール、野球のできる芝生のスペースもある。

ラケット

Tretyakov Viktor/Shutterstock

Source: "Walt Disney: An American Original"

仕事以外では、ディズニーは生涯を通じて鉄道に魅了されていた。彼は蒸気機関車の模型を作って、ロサンゼルスのホルムビー・ヒルズにある自宅を囲むように線路を敷いた。

蒸気機関車

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Source: "Walt Disney: The Triumph of the American Imagination," The Walt Disney Family Museum

1957年のタイム誌の記事によると、ディズニーは一時期、休暇も取らず、1日14時間働いていたという。

飛行機のタラップの上で手を振るディズニー

Jean Jacques Levy / AP Images

Source: "Walt Disney: Conversations, Part 52"

だが、ウォルト・ディズニー社が落ち着くにつれ、ディズニーと妻リリアンはクルーズ旅行やロード・トリップに出かけたり、リゾート地を訪れるなどするようになった。

ディズニー夫妻

AP Images

Source: "Walt Disney: The Triumph of the American Imagination"

それでも、拡大・成長し続ける自身の会社から長く離れることはできなかった。「成功の秘訣や夢を叶える方法を聞かれることがあります」1959年、雑誌『Wisdom』にディズニーは書いている。「わたしの答えは、働くことです」

公園を歩くディズニー

Keystone / Stringer / Getty Images

Source: "Walt Disney: Conversations, Part 52," "The Quotable Walt Disney"

[原文:A look inside the daily routine of Walt Disney, who wandered through the office after hours and always carried snacks in his pockets]

(翻訳、編集:山口佳美)

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