Markets Insider
- テスラでは、1週間足らずのうちに2人の財務担当幹部が退社。
- 株主総会の開催を目前に控えた3月14日(現地時間)、株価は3%超の下落した。
- CNBCが、テスラは欠陥部品の問題を抱えていると報じた後のことだった。
- 現在の株価はこちら。
テスラの株価は3月14日朝(現地時間)、1週間足らずのうちに財務のナンバー2も退社すると伝えられ、約2%下落した。
同社の財務担当副社長、スーザン・レポ(Susan Repo)氏は他社のCFOに就任するとブルームバーグは13日遅くに伝えた。レポ氏の退社はテスラが7日、最高会計責任者のリック・ブランデリズ(Eric Branderiz)氏が「個人的な理由」で退社すると明らかにしてから、まだ1週間も経っていないなかでの出来事。
テスラはこの1年で幹部の退社が相次ぎ、ウォール街で厳しい見方が広がっている。同社に対してずっと強気の評価を示してきたモルガン・スタンレーのアナリストも「潜在的なリスクがある」と述べ、スタンスをトーンダウンさせた。
同社の株価は14日午後、カリフォルニア州のフリーモント工場で「修理が必要な多数の欠陥部品が出ている」とCBCNが伝えた後、さらに下落した。あるエンジニアは「修理が必要な部品は40%」以上に及ぶとCNBCに語った。
テスラは同社初のマス・マーケット向けセダン、モデル3の生産を4月前半に強化すると期待されていた。モデル3はここ数カ月、大幅な生産の遅延と中断に見舞われていた。最近も、同社は2月にモデル3の生産を一時中断していたことを明らかにした。「オートメーションの改良」と「生産率の向上」のためだ。
テスラは過去、何度も納期の遅延を繰り返している。
テスラの株主総会は、3月21日(現地時間)に開催される。株主総会に先立ち、CEOイーロン・マスク氏の報酬についての投票が行われる予定。
マスク氏は、同社の時価総額が現在の580億ドル(約6兆1000億円)の10倍以上の6500億ドルに達しない限り、26億2000億ドルの報酬(様々な条件により最大558億にのぼる)を受け取ることはないと語っている。
議決権行使助言大手のグラスルイスは、この報酬は「高すぎる」として、株主にこのプランに反対するようアドバイスしている。
テスラの株価は今年に入って、5.4%上昇していた。
[原文:Tesla slides after a 2nd finance exec leaves the company in less than a week]
(翻訳、編集:増田隆幸)