とんでもないインテリア・デザインは尽きない。
@pleasehatethesethings/Instagram
- 部屋のインテリアは個人の趣味の問題だが、「アグリー」なことに議論の余地がない家もある。
- インスタグラムのアカウント「@pleasehatethesethings」は、大失敗のインテリア・デザインの実例を紹介している。
- 中でも、血のように赤いバスタブやカーペットが敷き詰められた壁と床、トイレに向かって出るシャワーは最悪だ。
部屋のインテリアは個人の趣味の問題だが、間違いなく「アグリー」な家もある。
インスタグラムのアカウント「@pleasehatethesethings」は、「とんでもない、残念な発想による、単におバカなインテリア・デザイン」をまとめている。
ボストン郊外を拠点に活動するインテリアデザイナーのディナ・ホランド(Dina Holland)氏は、あり得ないインテリア・デザインを紹介するインスタグラムを始めた。ユーモアあふれるめちゃくちゃな家を紹介するこのアカウントに賛同する人も多く、今では1万6000人以上のフォロワーがいる。
ホランド氏の仕事用のアカウント「@honeyandfritz」は、自身のデザイン会社「ディナ・ホランド・インテリアズ」がこれまでに手掛けた仕事を紹介している。一方、「@pleasehatethesethings」は、自分が好きではないデザインの写真を仕事用アカウントに投稿したことがきっかけで始まったという。
「そのうちみんなが私のアカウントに自分の嫌いなデザインを送り始めて、それをシェアするようになったの」ホランド氏はBusiness Insiderに語った。「それからしばらくして、フォロワーの1人が『これを紹介する別アカウントを作ったらどうか』って提案してくれたのよ」
反応もまずまずだと言う。「みんな面白いと思ってくれているみたい」
同氏は雑誌『アーキテクチュラル・ダイジェスト(Architectural Digest )』で、このような悲劇的なデザインが生まれるのは、「多くの若手デザイナーが顧客に『このデザインはダメ』と進言する自信がない」からだと指摘している。
配置がおかしいトイレや敷く場所を間違えているカーペットなど、ホランド氏がインスタグラムで紹介するインテリア・デザインの失敗には共通点がある —— 見た目が本当にひどいのだ。
以下、@pleasehatethesethingsに投稿されたおかしなデザインの数々を紹介しよう。
配色が目に痛い。だが、少なくとも天井を歩きたくなったら、すでに毛糸のカーペットは敷いてある。
生きよう、笑おう、愛そう、ガーリックを。壁に刻む言葉には、ガーリックが欠かせない。
言葉はいらない。パープルのカーペットを敷きつめたこの部屋は、プリンスの熱狂的ファンにはもってこい。
ハッピーじゃないみたい。
良いデザインは、見た目も機能も備えている。この洗面器は両方とも欠けている。
西部劇に出てくるようなスイングドア、配置を間違えたタイル……キッチンにある変なインテリアから目をそらすためかもしれない。
灯りを点けると、職場閲覧注意な部屋に。
背もたれを倒せるスペースがなければ、リクライニングチェアもただの椅子。
シャワーを浴びるときはプライバシーが欲しい? トイレとの仕切りがガラスの低い壁じゃそんなものはない。
ガラクタで溢れるこの部屋は、とにかく天井からぶら下がった人形が気持ち悪い。
バスルームを占領するシャワー。時間も場所も限られているのに、洗面台と光る鏡まで付いている。
部屋の真ん中にプールが無ければ、ホームシアターではない。
蛇口から出る水を表現したかったのかもしれない。だが、致命的なミスを犯したようにしか見えない。
床がファーで覆われ、シーツが壁一面、カーテンのように掛けられているベッドルームは滅多に見られない。
夜中に目が覚めて、このポールにぶつかって、それをマリリン・モンローが見つめているのを想像して欲しい。
壁紙のデザインだけでも十分ひどいのに、同じ模様の洗面台がさらに追い討ちをかける。
斜めが好きなのはよく分かった。でも、このバスルームはめまいがしてくる。
映画『アメリカン・サイコ』の主人公パトリック・ベイトマンが使いそうなバスタブ。
色々な時代のテイストが混ざり合った部屋。残念ながら、どれも半世紀以上前の物に見える。
広々とした空間は快適。中途半端なところに壁さえなければ。
ヘッドボードまで赤いカーペットに覆われている。しかも床のカーペットと同じくらい擦り切れている。
スペースはあり余っているのに、 キッチンには使われなかった。
寝室の石膏像が足りなければ、鏡で増やせばいい。
(翻訳:山口玲子、編集:山口佳美)