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- ツイッター(Twitter)の創業者ジャック・ドーシー氏は、10年後にはビットコインが世界の「単一通貨」になると考えている。
- ドーシー氏が経営するモバイル決済のスクエア(Square)は最近、仮想通貨市場に進出している。
ツイッターの創業者は、ビットコインの熱狂的な支持者の1人だ。
イギリスのタイムズ紙(The Times)のインタビューで、スクエアやツイッターの経営に携わる起業家ジャック・ドーシー氏は、いつか「単一通貨」ができるとの考えを明らかにした。そして、その通貨はビットコインになるだろうと語った。
「最終的に単一通貨ができるだろう。インターネットの単一通貨だ。個人的には、ビットコインがそうなると信じている」ドーシー氏はタイムズ紙に語った。
同氏はそれが10年ほどで起こると見ている。
ドーシー氏が仮想通貨への支持を示したのは、これが初めてではない。スクエアの第4四半期の決算発表では、仮想通貨が「より多くの人が金融システムにアクセスする機会」を提供すると述べている。
ビットコインは、銀行や政府の管理を回避し、より低いコストで価値の交換を可能にすべく作られたものだ。
スクエアは顧客に仮想通貨へのアクセスをいかに提供するか模索してきたが、2018年に入って苦戦を強いられている。
2017年11月、ビットコインが2万ドル近い史上最高値をつける数週間前には、スクエアは自身のキャッシュ・アプリで一部ユーザーがビットコインの売買ができるようになると述べた。2018年1月には、そのサービスの範囲を大半のユーザーへ拡大すると発表していた。
「ビットコインの売買は止まらないだろう」ドーシー氏はアナリストたちに語った。「これは我々の産業に転換をもたらす技術であり、できるだけ早く習得したい技術だ」
しかし、ドーシー氏はタイムズ紙のインタビューで、仮想通貨にはいくつもの課題があると認めている。
「(現時点では)遅くて、コストもかかる。だが、より多くの人が持つようになれば、こうした問題は解消される。ブロックチェーンによる新たな技術も、仮想通貨をより身近なものにするだろう」
[原文:JACK DORSEY: Bitcoin will become the world's 'single currency']
(翻訳、編集:山口佳美)